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2022.04.15


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町長施政方針 いのちを守るまちづくり

新型コロナウイルス感染症の第6波では、オミクロン株によりかつてない規模の感染の波が押し寄せました。町民の皆さまには当たり前の生活が大きく制約される日々が続き、誠に申し訳なく思います。新型コロナウイルス感染症については、生命や生活を守ることを最優先に、感染防止対策に全力を尽くします。

今年1月22日には南海トラフ地震の想定震源域内である日向灘を震源とするマグニチュード6.6(最大震度5強)の地震が発生し、巨大地震への警戒と緊張感が一気に高まりました。皆さまには、防災・行政情報アプリ「AguNavi(アグナビ)」と最新の防災マップを有効にご活用ください。

災害対策事業については、令和4年度も引き続き、知識・経験を有する専門家にアドバイスをいただきながら、事業継続計画(BCP)をはじめとする各種計画をブラッシュアップします。また、災害時において重要な課題である避難所等のトイレ対策のために、バリアフリー仕様のトイレトレーラーを購入します。交通安全対策事業については、中学生の自転車通学時の安全確保のため、新たな通学路の整備やヘルメット購入費の補助を行っていきます。

令和4年度当初予算は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症や巨大地震などの災害、身近な交通事故から住民の生命を守る「いのちを守るまちづくり」に主眼を置き、2年次となる「第6次阿久比町総合計画」に掲げる6つの施策を目標として予算を編成しました。

生活基盤の根幹である道路を安全かつ快適に利用できるよう、今年度も引き続き道路舗装不良の改善を徹底するほか、新半田病院建設に伴う暫定道路整備のために道路拡幅用地の購入と島田橋の耐震補強を進めます。

ホタルの生息できるみどり豊かな自然環境の保全のため、河川浄化、下水道の加入促進など循環型社会の形成に努めます。防災、災害対策については、避難所にワンタッチパーテーションや簡易ベッドだけでなく、停電に備え、ポータブル電源・電源タップを配備します。防犯対策については、特殊詐欺対策として登録のない電話番号からの着信に対して警告する電話機器購入を支援します。

保育園事業については、災害時に備え、町立保育園・幼稚園全園にポータブル電源を配備します。地域福祉施策については、「第2次地域福祉計画」に基づき、身近な地域の中で、誰もが安心して暮らすことができるよう着実に地域福祉を推進していきます。保健センター事業については、新型コロナワクチンをはじめとした各種予防接種や新しい生活様式を取り入れた健康診断を実施します。

学校関係では、中学校の生徒数増加に対応するため、普通教室10クラス分の校舎増築を行います。社会教育施設については、「阿久比スポーツ村交流センター」を4月にオープンし、6月には屋内プールのプレオープンを予定しています。

農業用施設については、阿久比排水機場の更新整備事業を継続し、農業用ため池の耐震性能保持のため、地震対策ため池防災工事を愛知県と共に進めます。勤労福祉センターについては、施設の長寿命化を図る修繕や窓ガラスへの飛散防止フィルムの設置など、安全と利便性向上に努めます。

阿久比プレイガーデンプロジェクト事業については、ふれあいの森での親子で体を動かし楽しめる事業などを実施します。自治体DX推進事業については、24時間365日の問い合わせに対応できるよう10月から町ホームページにAIチャットボットを設け、住民サービスの向上を図ります。

これからの社会においては、多様な価値をお互いに認め合い、互いに譲り合って調和していこうとする「協調の精神」を基に、住民同士が共に生き、共に生活していくことをお願いしなくてはなりません。

町としては、多様化する住民ニーズに対応できるよう、現状に満足することなく施策を向上させるとともに、SDGsの理念の基、持続可能な社会に向かって職員が一丸となって各事業を取り組み、「全ての住民が安全で安心して暮らせる安定したまち」になるよう努めていきます。