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2018.08.01


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「つなげよう自然とホタル 未来へと」
第30回 2018ほたるサミットin真庭に参加

□問い合わせ先 建設環境課環境係 TEL (48)1111(内1211)

「第30回2018ほたるサミットin真庭」が、6月16日に岡山県真庭市で開催されました。全国6市町(岡山県真庭市、福岡県北九州市、山口県下関市、滋賀県米原市、愛知県阿久比町、和歌山県紀の川市)が集まり、阿久比町からは町長ら5人が参加しました。

参加6市町長による市町紹介や地元小学校児童によるホタル学習の発表と「ホタルっこミュージカル」、ホタル保護に対する取り組みと課題などについて話し合いました。

最後に共同宣言が発表され、ホタルの保護活動を通して環境保護の大切さ、人のつながりの大切さを実感し、人々が受け継いできた文化と知識を未来の子どもたちに伝えていくことなどを確認しました。

ほたるサミットは、平成元年から毎年参加市町の持ち回りで開催されています。次回の開催地は福岡県北九州市です。

皆さんは岡山県真庭市をご存じでしょうか。サミットの会場となったのは、市の南西部に当たる北房地域で、旭川の支流である備中川がホタルの名所となっています。

このたびの平成30年7月豪雨で、幸いにも真庭市は大きな被害に遭わなかったと聞いていますが、周辺地域では甚大な被害が出ているとのことです。被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

まずは明るいうちに備中川と北房ホタル公園に視察へ。川沿いには遮光ネットが張られ、ホタルの苦手な強い光が川の方へ当たらないようになっていました。川の対岸は石灰質の山となっていて、鍾乳洞もあるそうです。そのほか北房小学校や真庭バイオマス発電所などを視察し、夜を楽しみに宿泊先へ戻りました。

待ちに待った夜。備中川のホタル観賞へ行くと、昼間とは別世界でした。暗闇の中をあちらこちら飛び交うゲンジボタルの力強い輝き、そして茂みの奥にイルミネーションのように明滅するヒメボタルの鮮やかなきらめきに圧倒されました。見上げるとまさに満天の星空。普段は見ることができない小さな星々の光まではっきりと見ることができました。北房地域では地域住民の協力のもと、夜間の減光に努め、住宅の明かりはもちろん、街灯なども明かりを落とし、さらに遮光ネットで自動車の明かりも遮るため、備中川周辺は真っ暗闇となります。そのためホタルと星の輝きをよりはっきりと鮮明に感じることができました。

翌日、開催されたほたるサミットはホタルを通じて地域と地域、人と人とのつながりの大切さを改めて考える機会となりました。また、ホタル保護の取り組みに多くの地域住民が参加し、ホタルとともに生きる姿を見て、このような取り組み方がホタルだけにとどまらず、環境保護におけるさまざまな取り組みの場に広がることが、豊かな自然を未来へとつなぐ道であると強く感じました。

ほたるサミット参加 建設環境課担当職員 

問い合わせ先
建設環境課環境係 TEL (48)1111(内1211)