2015.09.01
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虫供養は、米作りや野菜作りで犠牲になった田畑の虫を供養するために念仏を行ったことが始まりとされています。融通念仏の始祖である良忍上人(1072〜1132)により広められ、平安時代の終わりごろから阿久比でも行われるようになった民俗信仰行事です。
阿久比谷虫供養は現在、町内13地区が持ち回りで当番を受け持っています。当番地区では、前年の虫供養の最後に引き継ぎを受けてから1年をかけて、寒干しや土用干しなど数々の行事を行い、1年の集大成ともいえる虫供養当日を迎えます。
行事当日は導師の先導で同行衆による念仏が唱和され、道場や小屋にはそれぞれ掛軸がまつられます。また、会場内に建てられた大塔婆の下の砂山を乳幼児に踏ませると「かんの虫封じ」になると伝えられています。
永い歴史があり、戦乱に巻き込まれ中断もありましたが、根強くよみがえった虫供養行事は、まさしく町民の誇り得る伝統行事です。ぜひ会場に足を運んでご覧ください。
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