2014.12.01
広報あぐい トップ » その他
★川柳大会優秀作品
課題「人情」「礼儀」「さまざま」「ひらめく」「特(表現自由)」
人情の狭問で揺れる善と悪 |
高木みち子 |
義理人情尽くす器を深くする |
橋谷美恵子 |
ちっぽけな人情に泣く鬼である |
木村 英昭 |
百歳の倫理で解いた人の情 |
高木みち子 |
氷点がゆっくり溶けて来た情け |
佐々木孝子 |
礼節を踏んで男は山になる |
松原ヒロ子 |
お礼状手書きの文字が温かい |
佐渡島伏未 |
礼節を守り通した白い足袋 |
加藤田鶴子 |
思いやりあれば自然に出る礼儀 |
冨田 末男 |
去る時は己の影は拭いておく |
佐藤 文子 |
さまざまな思想を抱いて散る紅葉 |
橋谷美恵子 |
紆余曲折乗り越えてきた掌よ |
下村 瑞恵 |
さまざまな修羅場に耐えた母の骨 |
島津 敏子 |
人生流転 骨身を削る音がする |
板橋 柳子 |
さまざまな羅漢の顔に癒される |
島津 敏子 |
青色のLEDが世を照らす |
清水 山陽 |
日の丸がひらめくおもてなしの国 |
橋本 恭治 |
一天地 今日一日を委ねよう |
伊賀 武久 |
ひらめきが落ちていました星の砂 |
黒川 利一 |
ひらめきに大きな山も動き出す |
島津 敏子 |
千石を貫ぬく特技石の町 |
瀬戸 澄子 |
特攻の命を背負い今生きる |
木下 裕夫 |
特別の人を偲んで萩の寺 |
若山 衛 |
亡き母の格別だったちらし寿し |
伊藤 和子 |
特攻の神と祀られる子は二十歳 |
瀬戸 澄子 |
★苗代句会
十月作品
ひらひらと日の濃き方へ秋の蝶 |
岡戸 隆明 |
一穂に合わせてうねる芒原 |
安井まこと |
山寺の読経流るる紅葉宿 |
下内のぶゆき |
妻の忌の近し障子を張りかえる |
豊田 定男 |
綺羅寄せて波のふくるる秋の海 |
北中 祥子 |
脱ぎすての庭下駄正す十三夜 |
新美 京子 |
秋寒やルーペに探す忘れ文字 |
溝ロスミ子 |
高稲架に風の抜け道千枚田 |
前田 康男 |
狛犬に留守を託して神の旅 |
深谷 靖 |
天高し碑文の語る古戦場 |
井本 庄一 |
陽光をためて輝く黄小菊 |
名倉 英二 |
花薄揺るる心をもてあまし |
森 禎史 |
煩らひを天に委ねて月あおぐ |
吉田香代子 |
立山の想い出のしおりななかまど |
桑山 福郎 |