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2014.05.15


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於大の方も愛した花……“幻の花” 花かつみ

□問い合わせ先 産業観光課観光係 TEL (48)1111(内234・369)

一般公開期間 6月7日(土)〜22日(日) 午前9時〜午後4時

草木地区にある花かつみ園で、保存会の皆さんが大切に保護している「花かつみ」の一般公開が始まります。

“をみなえし 咲く沢(佐紀澤)に生ふる 花かつみ

かつても知らぬ こいもするかも”

万葉集には、中臣郎女なかとみのいらつめ大伴家持おおとものやかもちに贈った歌があります。後に松尾芭蕉が『奥の細道』に記したように「花かつみ」は捜し求めても見つからない幻の花といわれてきました。

阿久比町ではアヤメ科の多年草で6月上旬から中旬にかけて鮮やかな紫色の花を咲かせる野花菖蒲(ノハナショウブ)のことを「花かつみ」と呼んでいます。

室町時代に伯耆ほうきの国(今の鳥取県)から草木の下芳池に移植されたと伝えられ、桶狭間の合戦の際には、徳川家康の生母於大の方が家康の武運長久を願い、坂部城で「花かつみ」の「勝つ」という名前に思いを込め、仏前に捧げたという伝説も残っています。

大正時代には、絶滅してしまったともいわれましたが、昭和になって草木の俳人竹内丁子が自生の一株を発見し、地元の人々によって密かに保護されてきました。

昭和62年には、「花かつみ保存会」が結成され、同じ年には「花かつみ園」が開園しました。保存会の皆さんの手で整備され、現在は約2,500株の花かつみが園で育てられています。

平成26年4月2日には、花かつみ園遊歩道がオープンし、四季を通して下芳池の穏やかな水面を楽しみながら散策することができます。

期間中は短歌・俳句・狂俳及びフォト俳句コンテストの作品を募集します。

下芳池の自然が楽しめる遊歩道
□期間中のイベント(雨天中止の場合有)
・ふるさとガイドによる「花かつみ」ガイド
6月12日(木)〜18日(水)
・獅子舞の演舞 6月14日(土) 午前10時
・チンドン隊の演奏 6月14日(土) 午後2時
・和太鼓の演奏 6月15日(日)  午前11時・午後2時
・野だて 6月15日(日)
・津軽三味線の披露 6月22日(日) 午後2時
※開花状況などにより、公開期間、行事内容を変更する場合があります。
※同時開催
・知多半島ぶらぐる散歩(主催:知多半島観光圏協議会、名古屋鉄道株式会社)
日程
6月15日(日)
コース内容
名鉄坂部駅(スタート受付午前8時30分〜午前11時)⇒阿久比川沿い⇒下芳池・花かつみ園⇒田園風景⇒阿久比スポーツ村⇒三井酢店⇒名鉄阿久比駅(ゴール受付午前9時30分〜午後3時)

□問い合わせ先
産業観光課観光係 TEL (48)1111(内234・369)