念仏を唱える同行衆		花できれいに飾られた小屋

大塔婆の砂山を踏む子ども


道具を確認しての引き渡し

「阿久比谷虫供養」が9月23日、東雲寺（板山）で開かれました。阿久比谷虫供養は、知多市・常滑市の「大野谷」と東浦町の「東浦五ヶ村」とともに、昭和58年に「知多の虫供養行事」として愛知県の無形民俗文化財に指定されています。農作業で犠牲になった虫を供養するために念仏を唱えたことが始まりとされ、平安時代の終わりごろから続く民間信仰行事です。

現在は、町内13地区で当番を持ち回り、今年は板山地区が担当です。境内に設けられた大道場と八つの小屋には、町指定文化財の12幅の掛け軸などが飾られ、多くの人でにぎわいました。見上げる高さでそびえ立つ大塔婆付近には、小さな子どもを連れた多くの人が集まっていました。大塔婆の前に敷かれた砂山を乳幼児に素足で踏ませると「かんの虫封じ」や健やかに成長できるという言い伝えがあり、訪れた人たちは子どもに砂をしっかりと踏ませていました。

午後1時から大道場では、導師の先導で約30人の同行衆が2時間に渡り、百万遍を唱えました。会場の本堂内には、念仏の大合唱が響き渡っていました。

午後4時を過ぎると、供養場の小屋が次々に取り壊され、今年の虫供養も終わりのときです。一方で、来年の当番に当たる宮津地区への引き渡しが、道具などを一つ一つ確認しながら行われていました。午後6時過ぎには夕闇の薄暗い空へ花火が上がり、板山地区の皆さんに見守られながら帰途に就く宮津の隊列。伝統ある虫供養はこうして今年も盛大に行われ、来年へと無事に引き継がれました。

安全運転を呼び掛ける子どもたち

秋の全国交通安全運動期間（9月21日〜30日）の初日に当たる9月21日、オアシス大橋東信号交差点で交通安全キャンペーンを行いました。宮津団地交通少年団、保育園保護者会、交通安全協会半田支部阿久比分会、半田警察署署員など約40人が参加して、啓発活動を実施しました。

交通少年団の子どもたちは、信号待ちの車へ積極的に近づき、ドライバーに対して「横断歩道で歩行者を見かけたら、必ず手前で止まるようにお願いします」と“ハンド・アップ運動”の推奨を重点的に呼び掛けるとともに、啓発物品を配りました。