広報あぐい

2013.08.15


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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(143)〜

「小中で育てたい力」の見直しと実践の積み重ね

平成23年度までの取り組みとして、国語や算数・数学科の「重要指導事項一覧表」を作成し、それらを意識した授業実践を小中学校で積み重ねてきました。平成24年度も継続して実践し、内容についての見直しを行いました。「小中で育てたい力」として一覧表を作成し、年間を通して見直しも行ってきました。国語・数学以外の中学校全教科についても、教科担当者から見た現在の中学生に不足している力、十分に身についていない・もっと身につけさせたいと思われる内容を取り上げています。

平成25年度は、まとめられた一覧表を基に、重点的に指導する単元などを意識した授業実践を積み重ねています。

小中で育てたい力(抜粋)
教科名 国   語
育てたい力 コミュニケーション能力(「話す」「聞く」力)
学年 重点指導事項 単元例
小1 大きな声ではっきり話す。 はなそう きこう「おはなし きいて」
小2 順序を考えて話す。 はっぴょうしよう「あったらいいな こんなもの」
小3 文章全体の構成を意識して話す。 すじ道を立てて話そう「しりょうから分かったことを発表しよう」
小4 話の中心を意識して話す。 大事なことを落とさずに聞こう「聞き取りメモの工夫」
小5 意見と理由を区別して話す。 理由を明確にして、すいせんしたりそれを聞いたりしよう「すいせんします」
小6 何を伝えたいかをはっきりさせて話す。 相手の意図を聞き取り、自分の主張を伝えよう「学級討論会をしよう」
中1 自分の意見をもち、わかりやすく伝える。 学びをひらく「友達をみんなに紹介しよう」
中2 自分の意見を相手・目的を意識して伝える。 論理をとらえる「話し合って考えを広げよう」
中3 自分の意見を相手の意見と交流させながら深める。 論旨を捉える「問題解決に向けて話し合おう」

数学の研究授業


授業後の検討会
異校種による授業参観と検討会

平成24年度は、小中学校間で、全教科と道徳を各1回ずつの年間合計20回、授業実践・検討会を実施しました。小中両方の学校で教職経験のある教員以外は、それぞれでどのような授業が行われているかについて十分に知らないまま、日々それぞれの学校で授業を行っているのが現状です。そこで、「育てたい力」に関わる内容を意識した単元での研究授業を設定しました。

授業に参加したのは、中学校から教科担当者、小学校から町の教科研究で中心になっている教員。授業後に設けた検討会では、さまざまな視点からの意見交換を行いました。さらに、「育てたい力」を意識した授業設定や検討会が大変有意義であったというアンケートの回答も、たくさん得ることができました。

平成25年度も「重要指導事項」を大切にして、授業研究を行っています。


□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)