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2013.01.15


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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(129)〜

□問い合わせ先 学校教育課 TEL (48)1111(内202)

新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

平素は本町の教育行政ならびに園・学校などの教育活動に対して、格別のご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。心から感謝申し上げます。

近年、科学技術の急速な発展は、国際化、デジタル化を生み、社会は激しく変化し、人々の価値観が多様化しています。これらの先行き不透明な社会を担う子どもたちには、人生を有意義に送るための基礎を培うことが必要です。

阿久比町教育委員会としては、「当たり前のことが当たり前にできる学校」「正直者、まじめに努力する者が活きる学校」「学校は間違えるところ」をスローガンに幼保小中一貫教育プロジェクトを立ち上げ、8年が経過しました。その間に行われた2回の実践報告会は、取り組みの確かさを検証する絶好の機会であり、全国に向けて発信する場となりました。本年10月には、第3回目の実践報告会を開催する予定です。これまでの8年間の実践活動を通じて、初期の目的を(全てとは申し上げませんが)達成する段階になってまいりました。昨年12月1日に行われた愛知万博駅伝で小学生から中学生、ジュニアそして成人へと引き継がれた「襷(たすき)」は、阿久比町の人と人とのつながりや絆の強さを感じさせるものでした。第3位入賞の成績を収めることができたのも、教育の確かさ・幼保小中一貫教育の目に見えない力ではないかと自負しているところです。縦糸としての幼保小中の繋がりと指導者の連携に確かさを感じるとともに、横糸としての園・学校、家庭・地域・行政の連携に良い兆しを見せています。あと一歩の努力と創意工夫によって本物の教育へと質的転換ができるものと確信しています。

日々の教育活動の中で、直面する課題や問題点を打破し、期待される子どもたちを「心豊かでたくましい、へこたれない人間」に育て上げるために、なお一層の充実した保育・教育を進めなければなりません。保育・教育の専門家として当たり前のことでありますが、もう一度、「脚下照顧の精神」を発揮し、足元をじっくり見つめ直し、「理論より実践」を主眼においた本物の保育・教育を追求していくことが肝心です。

幼保小中の縦の繋がりを大切にするとともに園・学校の横の繋がりを強めるために、校長会や園長会などを定期的に開催しています。また、小学校では1年、4年、6年を担当する教員が多忙にもかかわらず、日々の教育活動についての情報交換会を本年度開くことができました。子どもたちに最も近い一番肝心な保育士・教員の横の繋がりを強めるため、時間を生み出すことは難しいかもしれませんが、年少・年中・年長の保育士が、それぞれのグループで、現状や取組などの情報交換ができればと願っています。小学校では、日常行われている教育活動や教科学習などについて学年会で徹底的に話し合い、上級学年や中学校に送り出すことが責務であると認識してほしいものです。「欠落なき保育・教育」「落差なき保育・教育」「段差なき保育・教育」を具現化し、子どもたちの指導にかかわる大人たちが共通の考えと情熱をもって事に当たることを求めます。

人育て、人づくりは園・学校だけでできるものではありません。家庭や地域の皆さんの強力な支援、協力が必要です。27,000人の町民全員が指導者であるという教育理念をもたなければなりません。「子どもから学ぶ大人」「大人から学ぶ子ども」で全町民が指導者となり、全町民で子育て、人づくりを進める「まな」を創造する。その実現は、「未来ある子どもたち」のために価値ある存在になるものと確信しています。「大人が変われば、子どもも変わる」を合言葉に「教育のまち 阿久比」を構築しようではありませんか。

「子どもたちは親の言うようには育ちません。親の背を見て育ちます」

町民の皆さまのご理解とご支援をお願いし、年頭のあいさつとします。本年もよろしくお願い申し上げます。

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□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)