広報 あぐい
2010.05.01
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阿久比町短歌の会

 
大空をせわしなく走る雲数多 蜘蛛の巣のごと天気図渦巻く 岡本 育与
言霊ことだまさきはう国の国長くにおさの軽き言の葉悲しかりけり 三留  享
参ったと畳の土俵に祖父ころぶガッツポーズの孫とくい顔 竹内 久恵
幼き日住みたる地なれば懐かしき春霞立つ日本橋界隈 渡辺百合子
亡き母の使いし湯たんぽほのぼのとやまいの我の心ぬくめる 山口  昇
百までも生きる望みはないけれど残しておきたいわれが足あとを 山本きさ子
目をこらし冴えし夜空の星を見る 星座は移れり冬のものへと 勝  曉子
期待して乗った鳩山難破船赤字国債誰に負わすか 木村 久世
美味しいと言われて励む手料理も又かと夫の目線はコロッケ 桃井 昌子
流されず逆らわないで自然体地域の中で仲良く暮らす 山崎 淳子
吾がとしを何かと安ずる家人いえびとに感謝しつつも自ら律す 大村寿美子
入会をされると聞いて緊張と劣等感が我にのしかかる 橋立 智子


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