広報 あぐい
2008.10.01
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小学生シンガポール生活体験レポート

 

シンガポールとニュージーランドでの貴重な体験を、子どもたちが作文にまとめました。そのうちの一編を紹介します。

言葉の壁は「心」でカバーできました

フェンシャン小学校の様子

英比小学校6年  深谷 友紀 


フェンシャン小学校で
ホストファミリーと

フェンシャン小学校は日本の小学校と比べていくつかの違いがありました。

1つ目は学校の中に食堂があったことです。勉強の時間以外はいつでも食べることができるようになっていました。日本の小学校は給食があり、決まった時間にみんなで同じものを食べていたのでその違いに驚きました。これはいろいろな宗教の人たちがいるためで、食べてはいけないものがあるからだそうです。

2つ目は校舎と運動場です。学校の面積はだいたい阿久比町の小学校と同じくらいだけれど、校舎は大きく、運動場が狭かったです。また運動場の地面はコンクリートでできていました。ぼくたちの学校は運動場が土なのでとても珍しく感じました。

3つ目は児童の数です。阿久比町の小学校のはるかに上をいく1,000人以上の児童がいるので、学年によって午前と午後に分けられています。午前中は6年、5年、4年、3年で、午後は2年と1年になっていました。半日しか授業がないためうらやましく思いました。

4つ目は学校の廊下が外に面しているということです。風通しが良く、年中暑いシンガポールに合っていると思いましたが、雨や台風の時にはぬれてしまいそうで心配です。

このように違う点もありましたが、英比小学校にあるビオトープやウサギ小屋もあり、日本と似ている点もいくつかありました。

2日間という短い間の見学でしたが、日本との共通点や違いをたくさん発見できて、とても良い体験になりました。

ホームステイ・レポート

草木小学校6年  坂野 千尋 


ホームステイ先

2泊3日、心待ちにしていた生活が始まりました。いざ1人になると心配になり、ホームステイの家に着くまで、とても長い時間に感じました。けれどお別れの時には「あっ」という間だったなあと思いました。

私がお世話になった家は4人家族です。お部屋は5つでどの部屋もシャワーが付いていてビックリしました。お父さんは、私に気を使ってテイッシュを持って来てくれたり、シャワーの使い方を教えてくれたりするやさしい方でした。

お母さんは、「元気ですか?」と、日本語で話しかけてくれたり、一緒にトランプをしてくれたりする楽しい人でした。

シャンディは、チキンとサラダとちょっと不思議な味のスープを作ってくれたお料理上手なおばさんです。

そしていつも一緒にいてくれたメェイは1歳年下ですが、とても明るく話が上手で頼りになる子でした。

1日目の夜、寝る時に日本が恋しくなりました。そんな元気がなかった私を見てパパが国際電話をかけてくれました。日本にいるお父さんとお母さんの声を聞いて、安心して眠れました。

次の日の朝は、自分から「グッドモーニング」と元気にあいさつできました。思ったことを知っている英単語と手ぶりや持っていったメモ帳で絵を描いて話をしました。みんなが私に分かる英単語を使って話しかけてくれるので、「英語がこわい」のイメージが「英語って使えれば、楽しいな」に変わりました。

私は、メェイと2人で手をつないでいる絵をプレゼントしました。メェイと私は話が途切れない仲良しになれて本当にうれしかったです。言葉は違うけれど、心が通じることが分かってうれしいホームステイでした。

小学生海外派遣事業参加者(敬称略)
岡戸 達哉 (東部小学校6年)        小森 光華 (東部小学校6年)
榊原 真樹 (英比小学校6年)   新美 将太郎 (英比小学校6年)
深谷 友紀 (英比小学校6年)   竹内 俊貴 (草木小学校6年)
坂野 千尋 (草木小学校6年)   大村 紗穂 (南部小学校6年)
榊原 亜美 (南部小学校6年)   安居 直輝 (南部小学校6年)


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