広報 あぐい
2008.01.15
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(9)〜

 

家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き

生活習慣・学習習慣・食育研究部会では、6歳から15歳までのそれぞれの年齢の目指す姿の設定とその姿を実現するための家庭、園・学校からの働きかけを「家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き」としてまとめ、12月に行われた小中学校での保護者会で各家庭に配布しました。今回はその中の、子育てQ&Aから小学校の一部を紹介します。家庭教育の参考にしてください。

子育てQ&A 小学校


一言で小学生と言っても、小学校期は1年生から6年生まで年齢の幅が広いのですが、しつけの仕方について段階に応じたコツのようなものはありますか。

しつけるとは「習慣化」させていくことだと言われます。一人ひとりの子どもにかかわる大人たちが生きていく上で、大事だと考えているものを身に付けさせていくことでもあります。子どもが将来どんな大人になってほしいかを描きながら接していきましょう

子どもの大原則と言われるものを紹介します。

(1) 根気よく分かるように教える。
(2) 大人が手本を示す。
(3) 例外はなるべく認めない。
(4) 認めて、ほめる。

これらは発達段階に応じて、内容・方法を変えていかなければなりません。

しつけの基本的な考え方を踏まえた上で、小学校段階の全般的な傾向を見てみると、女子よりも男子の方が習慣を身に付けるのが遅れていると思われます。

「きちんとする」「ルールに従う」「がまんする」といった生活習慣については、学年が進むに従って、逆にできなくなっていくという傾向があることも知っておく必要があります。

〈低学年の児童の傾向〉

「衣・食・排泄・睡眠」などの基本的生活習慣ができていない児童もまだいます。この場合、個人差もあるので、決して比べたり、非難したりせず、一緒にするからという大人の姿勢から、少しずつ手を離し、1人でできるように自信につなげていくことが大切です。

〈高学年の児童の傾向〉

基本的生活習慣については、だいたいのことは自力でできるようになり、大切さについて頭では理解できているのが一般的ですが、「きちんとする」「ルールに従う」「がまんする」といった生活習慣がルーズになっていくようです。大人でも同じですが、まずこの年齢のうちは、大人がきちんとした姿勢を見せたいものです。学年が小さい間にきちんとできるようにしておけるよう、何度も繰り返し説き続けていくことが大切です。


わが家では1日中テレビがついています。テレビの悪影響について聞くたびに心配になってきます。テレビを長時間見ないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

テレビについては長所・短所を知り、上手につきあっていくことが大切です。

〈長所〉

(1) ニュースやスポーツ番組をよく見る子どもは、国際理解力が高いと言われる。
(2) テレビを見ながら社会問題など親子で話し合うなど、社会性を伸ばす機会となる。
(3) 見ているテレビを話題にしてコミュニケーションが広がるという良さがある。

〈短所〉

(1) テレビ・ビデオ・テレビゲームだけにのめり込むと、人間関係をつくる力や他人を思いやる心が育たない。
(2) 仮想と現実の区別がつかなくなる。

などがあげられます。

テレビに関してだけではありませんが、家庭でのルール作りをすることは大切であり、子育ての1つの良い方法だと思います。

子どもだけでなく、大人も同じようにルールを守る姿を見せることで、意識し合い、効果が出ます。

「わが家ではどうしよう」を家族で考えるのもよいことです。


小学校の高学年になり反抗期です。自分の気持ちや意思を言葉で伝えてくれません。家族との会話も少なくなって心配しています。

考え方・受け止め方を次のようにしてみてはいかがでしょう。

(1) 「今はそういう時期だから」と大きな気持ちで。
(2) 家族以外に話ができているのなら大丈夫。
(3) 会話以外のコミュニケーションのとり方を工夫してみましょう。

これらは社会で言われている一部分であり、すべてではありません。また、それぞれの家庭環境も加わってくるのでさまざまですが、自立への通過点と考え、親の方も忍耐強く接していきましょう

手はかけ過ぎず、気に掛ける。大人本意でなく、子どもの気持ちになって考えてみてください

□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)


<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>