しつけるとは「習慣化」させていくことだと言われます。一人ひとりの子どもにかかわる大人たちが生きていく上で、大事だと考えているものを身に付けさせていくことでもあります。子どもが将来どんな大人になってほしいかを描きながら接していきましょう。
子どもの大原則と言われるものを紹介します。
これらは発達段階に応じて、内容・方法を変えていかなければなりません。
しつけの基本的な考え方を踏まえた上で、小学校段階の全般的な傾向を見てみると、女子よりも男子の方が習慣を身に付けるのが遅れていると思われます。
「きちんとする」「ルールに従う」「がまんする」といった生活習慣については、学年が進むに従って、逆にできなくなっていくという傾向があることも知っておく必要があります。
〈低学年の児童の傾向〉
「衣・食・排泄・睡眠」などの基本的生活習慣ができていない児童もまだいます。この場合、個人差もあるので、決して比べたり、非難したりせず、一緒にするからという大人の姿勢から、少しずつ手を離し、1人でできるように自信につなげていくことが大切です。
〈高学年の児童の傾向〉
基本的生活習慣については、だいたいのことは自力でできるようになり、大切さについて頭では理解できているのが一般的ですが、「きちんとする」「ルールに従う」「がまんする」といった生活習慣がルーズになっていくようです。大人でも同じですが、まずこの年齢のうちは、大人がきちんとした姿勢を見せたいものです。学年が小さい間にきちんとできるようにしておけるよう、何度も繰り返し説き続けていくことが大切です。 |