広報 あぐい
2007.11.15
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あぐいぶらり旅
〜ふれあいマップを歩く(ふれあいハイクに参加 1)〜

シリーズ 阿久比を歩く 64

 
 
正盛院仁王門


ふれあいハイクを楽しむ参加者

10月13日、町青少年健全育成地区推進員連絡協議会主催の「ふれあいハイク」に友人2人と参加した。コースは「ふれあいマップ」花かつみコース(花かつみ園は花の開花時季でないためコースから外れる)の短縮バージョン。

午前8時半、集合場所の草木グランドで受け付けを済ませる。ゼッケンと記念品のボールペンをもらう。記念品を手にして喜ぶ友人の笑顔は隣にいた小学生と同じくらいにまぶしい。途中でリタイヤしないように足首を回し、アキレス腱を伸ばす。準備万全、いざスタート。

草木蓮池配水場の前を通り農道を歩き、八幡神社の前を横切る。田んぼには刈り取った稲が“はざ”に掛けられる。柿の木の実が色づく。のどかな秋の風景が広がる。風に流れてくるキンモクセイのにおいが心地いい。家族で参加した親子からは楽しそうな笑い声が聞こえる。

第1チェックポイント正盛院が見えてきた。参道入り口でクイズラリーの問題が出題されている。正盛院には町指定文化財の仁王門(1752年建立)と仁王像(室町時代初期の作と推定)がある。

仁王像の身長を問うクイズだ。ふれあいハイク参加者が仁王門の中に収められた仁王像をのぞきこむ。大きく目を見開いた2体の像が私たちをにらみつける。「答え分かった?」と友人に尋ねる。「おばさんが(3)の185cmだと話していたのが聞こえてきたので(3)にしようかなと思います」。「そうなの。僕は(1)の165cmにするよ」。“阿吽(あうん)の呼吸”で門番を務める仁王像の前で意見の全くかみ合わない2人である。(正解は(2)の175cm)

正盛院境内はイチョウの木から落ちた銀杏(ぎんなん)の独特なにおいが広がる。「炒って食べるとおいしんだよ。お父さんのビールのおつまみにしようかな」と女性が落ち葉の中から銀杏を拾う。腰を下ろして休んでいると、旗を持った先頭が再び歩き始めたので後に続く。

草木小学校を過ぎたところで、友人が参加賞のボールペンを手に持って何やら紙にメモをする。そっとのぞいて見ると「柿」という文字が書かれてある。「何書いてるの」と聞くと「秋をテーマに俳句でも作ろうかと思いまして」。「へえ……。期待してるから」。(その後友人の句は「柿」から全く筆が走っていなかった)

次回につづく。



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