広報 あぐい
2006.12.01
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子どもに伝えたい あぐいのむかし(7)

 

むかしの民具のはなし

火鉢ひばちがいつごろから使用されていたのかはっきりしません。

清少納言の枕草子に、火鉢の前身に当たる火桶ひおけに関する記述が見られることから、平安時代には使用されていたと考えられます。

炭を使用するため、たきぎを使う囲炉裏いろりに比べ煙が出ないことから、武家や公家の間で使用されていたものが一般にも普及し、江戸時代から明治時代にかけて発達しました。

装飾を施した金属製の火鉢や鮮やかな彩色をした陶器製の火鉢が作られました。

戦前までは駅の待合室などでよく見られましたが、ストーブに押されてその姿は消えていきました。

現在では装飾植木鉢、プランターカバーとして使用され、中に水を張り、金魚などを飼うこともあります。


〜 阿久比町民俗資料庫所蔵 〜

さげ火鉢ひばち

手あぶり用の火鉢で、持ち運び用に取手が付いています。

火消つぼ

おき火を中に入れ、ふたをすることによって空気を断って消し、消炭を作るためのつぼです。



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