広報 あぐい
2006.06.01
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阿久比町短歌の会

 
それぞれの世界をもちて咲く花の美しきかな春は輝く 講師  岡本 育与
人生のいづれの辺まで来し吾か坂の途中に佇み思ふ 長坂吉余子
のんびりと暮らした日々がなつかしい苦しく長い一月でした 新美 功子
幸せは多く望まぬ小さくも幸せと思えば心豊けき 橋立 智子
沈丁花の薫れる弥生庭の隅自己主張の如千両光る 桃井 昌子
誕生日妻はひそかに編みたるか我れの好みの「ベスト」差し出す 山口  昇
会社名消えても続く同期会六十路楽しく旅を計画 山崎 淳子
みどりごの笑顔泣き顔ふくふくとながめて遊ぶわればあば 山本きさ子
さんしゅうの黄な花の下に立ち青き空見るもう春なのだ 渡辺百合子
今時の男子高生の嗜みか吾より整ふ眉にみとれり 奥田 貞子
ふらふらと歩くみどり児転びてもキョトンとした目でまた立ち上がる 佐野 雄造
満月の明りに庭木のシルエット切り絵のごとく壁にうつりぬ 勝  暁子


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