現在、日本人は、2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで亡くなると言われています。死因の1位は男性が肺がんで、女性が大腸がんです。

がんは禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって、予防することができます。たとえがんになったとしても、研究が進んだおかげで治療を期待できるようになりました。がんの三大治療である「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」と並行して緩和ケアも受けられるようになってきています。緩和ケアは、がんによる体の痛みやつらさを和らげ、患者や家族が自分らしく過ごせるようにサポートする医療的ケアのことです。

インターネットなどが普及し、がんに関する情報が簡単に手に入るようになった半面、たくさんの情報に混乱してしまうことがあります。間違った情報に影響されないためにも、信頼できる情報と窓口を知ることが大切です。愛知県では、がん治療経験者による、がん患者とその家族を対象とした電話相談を行っています。

▽「がんサポート　ほっとライン」　TEL 052(684)8686

「がんの不安や悩みを聞いてほしい」「地域の医療機関の情報を知りたい」「がんの患者会に出たい」「同じがんの体験者と話したい」 などの相談に応じます。対応するピアサポーターは、1年間の「がんのピアサポーター養成講座」を修了したがん体験者やその家族です。学びと体験を生かし、がんの悩みについて一緒に考え、問題解決の糸口を探ります。 事前に予約をしてください。相談は無料で、誰でも利用できます。詳細日程の確認、予約はNPO法人ミーネット事務局まで。

■日時

毎週火曜日と月1回土曜日　午前10時～正午（受け付け　午前11時30分まで）
午後1時～午後4時（受け付け　午後3時30分まで）

■予約・問い合わせ先

NPO法人ミーネット事務局　TEL 052(252)7277
（受け付け　火曜日～土曜日　午前9時30分～午後5時）

※この事業は、がんのピアサポート活動に取り組む患者団体NPO法人ミーネットが、愛知県から委託を受けて実施しています。（事業委託主：愛知県健康対策課　TEL 052(954)6326）

早期にがんを発見して早めに治療を行うことで、死亡率を下げることができます。がんになる前段階の病変が見つかることもあるため、がんの予防にもなります。がん検診の日程は次ページ「12月の保健ガイド」をご覧ください。