2014.11.01
広報あぐい トップ » その他（2）
| 風を呼ぶごとく静かに萩ゆるる | 岡戸 隆明 |
|---|---|
| 乳飲み子に纏わりつきて秋の蝿 | 安井まこと |
| 手先器用妣が手縫いの秋袷 | 下内のぶゆき |
| 細波の寄せ来る運河鯊の潮 | 豊田 定男 |
| 真葛原水の道あり光あり | 北中 祥子 |
| 鳥渡る里の小沼の夕暮れを | 菅原ルリ子 |
| 一礼を以つて別るる月の道 | 新美 京子 |
| ごんぎつね語り継ぐ里曼珠沙華 | 溝ロスミ子 |
| 夭折の文士の炎か彼岸花 | 赤津 千城 |
| それなりの暮らしの透けて秋簾 | 前田 康男 |
| 杖の音木の橋ひびき水の秋 | 深谷 靖 |
| 秋句会身の丈ほどの句を重ね | 井本 庄一 |
| 葛ノ花一茎のばし一葉毎 | 名倉 英二 |
| 抜けがらの一つころがる露の庭 | 吉田香代子 |
| 七輪に幾度も返し秋魚焼く | 桑山 福郎 |
| 折セナカ | せせらぎの流れ清らか河鹿鳴く | 稲葉 景久 |
|---|---|---|
| 折セナカ | 千枚田眺め渡して案山子立つ | 鈴木 和恵 |
| 清秋 | 万国旗ゆれ子等駈ける | 前野 定三 |
| 清秋 | 錦絵が川面に揺れる | 南 比左子 |
| 世話女房 | ありがたさ居ないとわかる | 園部 敬子 |
| 世話女房 | 心の中で手を合わす | 青木 康男 |
| 世相 | 天怒り災害多し | 長谷川瑞一 |
| 世相 | 子を抱いたイクメン歩く | 竹内良太郎 |
| 清々したわ | 長逗留の客帰る | 住ノ江雅子 |
| 瀬音 | 川が静かに話してる | 久村登代子 |
| 瀬音 | 月明かり清流光る | 竹内真一郎 |
| 背中 | そっと押されて勇気わく | 加藤 荘吉 |
| 背中 | 孫にせがまれ爺しゃがむ | 竹内 邦彦 |
| 船長 | 若田さん大役果す | 北村久美子 |
| 洗濯機 | 心の憂さも放り込む | 山内 和子 |
| 絶滅危惧種 | 乱獲の代償払う | 大村 浩嗣 |
| 絶滅危惧種 | 雷親父消え去った | 桜井 龍夫 |
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