広報あぐい

2014.04.15


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★阿久比川柳会句会作品

課題「春めく」「立つ」
しとしとと春めく雨に脳動く 利　夫
初孫よ　立っち出来たがいつ歩く 美揮子
良い知らせ　一足先に春もらう 柚　子
自立して親離れする春が来る 砂　絵
寒風が花の便りを乗せて来る 正　江
立ち泳ぎばかりじゃ先に進めない 寿美子
街の色　パステル色に染まりゆく みつば
凛と立つ巨木に心癒される 風　露
ふわりふわりフェロモン撒いて蝶の舞 穂多留
富士山が手本にせよと凛と立つ 螢　子
サクラサク春を掴めよ受験生 ますみ
立ったまま器用に稼ぐ招き猫 小五味
春眠に負けてなるかと鳴る時計 松　衛
喜寿走破　次の傘寿へ奮い立つ 早那恵
水仙を愛でる二人も春の仲 君　江
正論の誇りペン先立てて書く 滋　矩

★苗代句会

二月作品
野の色を深めてゆきし春の雨 岡戸　隆明
俎板に香り残りぬ蕗の薹 溝ロスミ子
眼に真綿軽く包みて雛納む 下内のぶゆき
青き踏む大地の息吹足に受け 安井まこと
帯の間に琴爪納め雛の宴 北中　祥子
青き踏む身に添ふ影を友として 菅原ルリ子
紅梅の空どこまでも雲置かず 新美　京子
春泥に躊躇（ためらう）う一歩晴着の娘（こ） 赤津　千城
口論を横切って飛ぶ春の蝿 前田　泰男
春炬燵読むつもりの書山積みに 深谷　　靖
鶯の一声山気漲れる 豊田　定男
鳥帰る生れし山河を一周し 井本　庄一
土塊を揺らし地虫の穴を出づ 名倉　英二
瑠璃色といふ囀りを聞いてをり 森　　禎史