広報あぐい

2012.09.01


広報あぐい トップ » その他(2)

阿久比町短歌の会

降り降らず庭の照葉を照り返す風ゆるやかに陽もゆるやかに 山本きさ子
久々に厨に立ちてハブ茶煎る香気と共に自信よみがえる 大村寿美子
ざあとまくホースの水に有難う声返すごと芝生はのびる 竹内 久恵
手術後のその御日常を両陛下寄り添ひます笑み晴れやかに 長坂吉余子
五月雨を含みて傾ぐ今年竹有るか無きかの風に揺れゐつ 竹内 清己
傷つけたかも知れないと省みる伸び縮みする影を踏みっつ 加藤かずみ
「生きとつた」「生きとつたよ」と道ばたで肩を抱き合ふ二人の媼 奥田 貞子
トルコ旅宝石の様に輝いて夢叶えたればくすんだ日常 木村 久世
あらがわず我道進むオンリーワン自分が自分であるための日々 山崎 淳子
早苗田のほとりの水辺に蛍飛びおぼろ月夜を風に吹かれる 渡辺百合子
洗濯物干して見上げる青空はわが幸せの一つとも思う 勝  暁子
一日中曇りて梅雨の日のすぎぬなつかしき友の声にくつろぐ 佐野 雄造
知人等の力作揃いの絵手紙を孫といっしょに図書館に見る 橋立 智子
依頼され宅老所へと出向き行く八十路生かされ鶴の舞い舞う 桃井 昌子
暮れなずむ知多のみやまに思ひだすつるべ落としの故里の宵 三留  享
孫達と七夕の歌ロずさみ平和を祈る短冊を書く 山口  J

阿久比川柳会作品

課題「時」「助ける」
時すでに遅いと医者の重いロ 寿美子
盲導犬 主人案内得意顔 砂 絵
お年寄り 時にトボケてボケ上手 松 衛
合い言葉絆に集う善意の輪 みつば
苦しみも癒してくれる時がある 正 江
車椅子そっと手を貸す上り坂 ますみ
ボランティア 我が未来図を描きつつ 早那恵
光陰は日毎に早い時刻む 利 夫
助け合いをプライバシーが阻害する 穂多留
赤い羽根 救世主にと世界飛ぶ 螢 子
脳錆びぬよう晩学の時問割り 滋 矩