2011.02.01
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★苗代句会作品集

兼題、自由句
余生なほ美しく生きたし冬紅葉 |
岡戸 隆明 |
石蕗の花岬へ続く道しるべ |
赤津 千城 |
気は急けど躯のままならず年の暮 |
新美 弘子 |
水揚げの船待ちわびる百合鴎 |
豊田 定男 |
風呂吹をすこし冷まして母の膳 |
北中 祥子 |
年の瀬の山門脇に献血車 |
菅原ルリ子 |
唄ふがに声よき法話親鸞忌 |
新美 京子 |
道問いし人に又会う暮の市 |
浅利 和子 |
老犬の背を離れぬ冬の蠅 |
溝ロスミ子 |
門札は在りし日のまま花八ツ手 |
前田 泰男 |
マスクして話よく聞く耳となり |
深谷 靖 |
愛犬を膝に至福の日向ぼこ |
新美八枝子 |
看護婦の無帽となりて降誕祭 |
下内のぶゆき |
大納会専務の手締め高らかに |
井本 庄一 |
釣れぬ竿置きて加わる焚火の輪 |
安井まこと |
もぎとりしみかんの陽色指に染む |
名倉 英二 |
★狂俳英比会

師走の巻
折シハス |
神仏を払い清めるすす払い |
山内 和子 |
折シハス |
慈善鍋肌で感じる荒む世を |
長谷川瑞一 |
師走 |
夢を求めてくじを買う |
大村 浩嗣 |
師走 |
イルミネーション街飾る |
北村久美子 |
師走 |
あれもこれもと気忙しい |
加藤 荘吉 |
母の愛 |
大地の如く揺るがない |
前野 定三 |
母の愛 |
昼夜いとわず傘になる |
竹内真一郎 |
母の愛 |
持たせて帰す物を買う |
南 比左子 |
捨てました |
嫁入り道具古くなる |
住ノ江雅子 |
捨てました |
証拠物件消滅す |
大橋 龍男 |
鍋料理 |
家族揃って話が弾む |
竹内良太郎 |
鍋料理 |
忘年会が盛り上がる |
竹内 邦彦 |
