
昨年の文化財防火訓練の様子
【大古根八幡神社隣(山車収納庫)】
昭和24年1月26日、奈良県法隆寺金堂の日本最古の壁画が焼失しました。その後も貴重な文化財の焼失などが相次いだことから、国は毎年1月26日を「文化財防火デー」と定め、全国的に文化財の防火運動を展開することとしました。
昭和25年の文化財保護法制定以来、国の指定した文化財が火災の被害を受けた事例は、昭和25年の京都市鹿苑寺(金閣寺)、昭和31年の滋賀県延暦寺大講堂、平成10年の奈良県の東大寺戒壇院千手堂などが挙げられます。また、平成20年に韓国ソウル市の国宝南大門で火災が発生しました。貴重な文化財で火災が発生するたびに、文化財を守っていくことの大切さを改めて認識させられます。
文化財の防火は、文化財の所有者や管理者だけで成し遂げられるものではなく、地域の住民や消防機関などが一体となって継続的に取り組むことが必要です。
阿久比町でも、「文化財防火デー」に合わせ、町内の県指定・町指定の文化財所有者の協力を得て、防火訓練を実施しています。
今年は、1月31日(日)午前九時から町指定有形民俗文化財「宮津南社山車」が収納されている宮津南社山車鞘蔵(熱田社境内)より不審火による出火、延焼中という想定で訓練を行います。宮津南社山車保存会の協力で、半田消防署阿久比支署と阿久比町消防団が消火放水訓練を実施します。訓練中は、一般車両の通行規制など行いますので、ご協力ください。(訓練は少雨決行) |