いつまでも食べたい物が食べられるように
食べることは、私たちにとって大きな楽しみの一つです。「歯」は、食べることに大きな役割を果たしています。
20本以上歯があると、ほとんどの食べ物を自分の歯で食べることができ、年齢を問わず健康で、特に高齢者は認知症や寝たきりにもなりにくいとされています。
歯周病や虫歯などにかかると、歯を失ってしまうことがあります。若い人にも歯周病の初期段階である歯肉炎が多くみられます。歯を失うのは老化が原因でなく、若いころに発症した歯肉炎が重症化して、歯周病となるために起こることが多いといわれています。
若いうちから口の健康を保っていくことが大切です。
歯周病は全身に影響を与えることもあります
口の中が歯肉の炎症やうみで汚れた状態になると、過剰に繁殖した細菌が粘膜や血液を通って全身を回り、心臓や肺などに炎症を引き起こすことがあります。歯周病は、口の中だけでなく、全身の健康状態にかかわってきます。
口・歯のトラブルが引き起こす全身の病気
- 全身
- 敗血症、頭痛、肩こり、内臓の不調、栄養障害
- 消化器・呼吸器の病気
- 胃炎・胃潰瘍、誤嚥性肺炎(高齢者の肺炎の原因菌は口の中に潜んでいます)
- 循環器の病気
心内膜炎、心筋炎、動脈硬化
- 皮膚の病気
- 皮膚炎(皮膚炎も口の中に原因がある場合もあります)
- 代謝異常の病気
- 糖尿病(歯周病を治療すると血糖値が下がる場合もあります)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
歯周病や虫歯を予防するために、健康日本21あぐい計画に掲げる「はじめの一歩」から取り組んでいきましょう。
みんなで目指す目標
運動を楽しみ、身体機能の維持、増進を図る |