
阿久比町は、昭和28年1月1日住民の大きな期待と祝福のもとに町制が施行され、以来55周年を迎えることになりました。皆さまのご指導と力強いご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
町制施行当時1万3,374人だった人口も、町の発展と良好な住環境により今日では2万5,064人と約1.8倍となりました。
町が歩んできました55年を顧みますと、昭和34年の伊勢湾台風襲来の年に現在の役場本庁舎が竣工し、36年には命の水・農業の水・産業の水である愛知用水が通水、43年阿久比インターを擁する知多半島道路が開通、58年名古屋鉄道に「阿久比駅」が新設され、水の道・車の道・鉄道の道が完備されました。平成元年にはオアシス大橋が完成し、阿久比川をはさんで東西の交通の便が飛躍的に向上しました。
現在、中部国際空港の開港に伴い、町内の道路整備も順調に進み、自動車関連企業や運送会社が進出するなど、交通の利便性を生かしたまちづくりを進めています。
また、町制55周年の年に、町民の悲願であった「特急」が名鉄阿久比駅に停車することになり喜びに耐えません。都市基盤整備を進める宮津土地区画整理事業など大規模な住宅開発に弾みがつきます。
こうした中、今年も夏の初めに、ヘイケボタルが幻想的な光を放ち、水田を飛び交う姿が多く確認できました。私たちは次世代を受け継ぐ子どもたちのためにも、自然と共生できる夢と希望あるまちづくりにも励まねばならないと考えています。
「町の将来あるべき姿」を明確にし、長期的視野に立った計画的行政運営の指針を定めていくことは、明るい豊かな住民生活を可能にする地域社会の形成に不可欠です。
町制55周年を迎えた今後も、阿久比町が持つ特性を生かしつつ、「調和の中で豊かに実るまち阿久比」を目指し、安全で安心して暮らせる安定したまちづくりに邁進してまいります。 |