“人とホタルの共存共生” 大切さを後世に

共同宣言を読み上げる下関副市長
「第20回2008ほたるサミット下関」が6月20日に山口県下関市で開催されました。
ホタルの保護活動に取り組む全国6市町(滋賀県米原市、和歌山県紀の川市、岡山県真庭市、山口県下関市、福岡県北九州市、愛知県阿久比町)が参加しました。
ほたるサミットは、自然を見直しその保護に努め、ホタルを通じて生活環境整備や観光、経済、文化交流等を促進し、活力ある豊かなふるさとづくりを推進することを目的に、ホタル保護などに対する取り組みの発表や意見交換の場として平成元年から参加市町の持ち回りで行われています。
下関市は平成17年2月13日、1市4町の合併により人口30万人の中核市となり「自然と歴史と人が織りなす交流都市」を基本理念としてまちづくりに取り組んでいます。
下関市豊田町は、古くからホタルとかかわりあって生活してきました。
昭和32年、「木屋川ゲンジボタル」が国の天然記念物に指定されました。
過去にはホタルの乱獲、農薬の使用や河川の改修工事などの影響で、ホタルの発生が激減した時期もありました。ホタルのすむ環境を守り生かす取り組みを行い、今ではふるさとの美しい自然環境を守っていこうと、住民と行政が協働していく中で、全国のホタルのまちの中でも、最も有名な地区の1つになっています。

阿久比町に生息する
ヘイケボタル
「光たちと共に未来へ」をテーマに開催されたサミットにパネリストとして参加した竹内町長は、「ホタルは減少傾向だが、小さなホタルを守ることで子どもたちに命の大切さを分かってもらいたい」と述べ、阿久比町のホタルの現状や学校でのホタルを通じた環境学習などさまざまな取り組みを報告しました。
最後に「ホタルを通して命の大切さを伝え、『人とホタルの共存共生』の大切さを後世に伝えていきます」などの共同宣言が発表され、今後もホタルの保護活動を共に続けていくことを誓い、サミットは閉幕しました。 |