“幻の花” 花かつみが初夏を告げます

【花かつみ園案内図】 |
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保存会の皆さんによる活動(2月25日撮影) |
草木地区にある花かつみ園で、保存会の皆さんにより大切に保護されている「花かつみ」の一般公開が始まります。
〈 をみなえし さき沢(佐紀澤)に生ふる 花勝見 かつても知らぬ 戀もするかも 〉
万葉集に、中臣郎女が大伴家持に贈った歌があります。後に松尾芭蕉が『奥の細道』に記したように「花かつみ」は探し求めても見つからない幻の花といわれてきました。
阿久比町ではアヤメ科の多年草で6 月上旬から中旬にかけて鮮やかな紫色の花を咲かせる野花菖蒲(ノハナショウブ)のことを「花かつみ」と呼んでいます。
室町時代に伯耆の国(今の鳥取県)から草木の下芳池に移植されたと伝えられ、桶狭間の合戦の際には、徳川家康の生母於大の方が家康の武運長久を願い、坂部城で「花かつみ」の「勝つ」という名前に思いを込め、仏前に捧げたという伝説も残っています。
大正時代には、絶滅してしまったとも言われましたが、昭和になって草木の俳人竹内丁子が自生の1株を発見し、地元の人々によって密かに保護されてきました。
昭和62年には、「花かつみ保存会」が結成され、同年「花かつみ園」が開園して以来、保存会の皆さんの努力で、毎年少しずつその数を増やしています。
- □一般公開の期間
- 6月4日(水)から18日(水)まで午前9時から午後4時まで
- □和太鼓かつみの披露(雨天中止)
- 6月15日(日)午前11時からと午後2時からの2回
- □早朝公開(写真撮影など)
- 6月14日(土)・15日(日)午前6時から
*開花状況などにより、公開期間、行事内容を変更する場合があります。
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期間中、短歌・俳句・狂俳などの作品を募集します。
園内のボックスに投函してください。 |
- □問い合わせ先
- 社会教育課 TEL (48)1111(内262)
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