ふれあいマップを歩くシリーズの最後となる「体力づくりコース」にぶらり旅に出掛けた。
「英比小学校」をスタートして「ふれあいの森」に向かう。県道名古屋半田線を横断してからの道のりは緩やかに長く坂が続く。歩き始めて間もないのに息が切れる。横を通り過ぎる車のエンジンもいささか音がにぶい。
第2チェックポイントの「ふれあいの森」に到着。施設内では小梅の花が咲く。昨年よりも1週間早く咲き始めたとのこと。木の枝で小鳥が羽を休める。まだ二分咲きの花の回りでつぼみが膨らみ、咲く順番を待つ。春の息吹を感じる。
「♪消えそうに~ 咲きそうな~ 蕾(つぼみ)が~ 今年も僕を待ってる~♪」目を閉じて歌う友人の声が裏返る。歌声を聞いてか、つぼみたちがクスクスと笑っているかのようだ。
梅の花が開花したとはいえ、体感温度はまだ冷たい。子どもたちは寒さを吹き飛ばすかのように芝生の広場で走り回る。とても元気。「子どもはこうでなければ」と思う今日このごろ。
ふれあいの森を後にして第3チェックポイントの「阿久比広域調整池」を目指す。南方の土地では、大規模な宅地開発が進む。今は仕事を休めているが、広大な区画にブルドーザーが点在する。間もなく新しい町並みが出来上がる。
細い道が何本もあるために、どの道を進んでいいのか分からない。道に迷う。「カーカー」とカラスが鳴き、私たちの動きをのぞき込む。とても不気味だ。「水を大切に」と書かれた貯水タンクを目標に歩き、やっとのことで第3チェックポイントにたどり着く。
非公開の第4チェックポイント「板山長根古窯」の場所を遠くから眺め、第5チェックポイント「NTT東海総合グランド」(現在閉鎖中)の入り口付近を通り、第6チェックポイントの「トマトハウス団地」まで一気に進む。
今回のコースは10.5kmの長丁場。周辺梅畑の花見をしながら休憩を取る。
〈うめー梅 早く食べたい 梅干しで〉(詠み人友人)
面白い句を詠んでくれたので、疲れが少し取れた。
次号につづく。 |