|        草木地区にある花かつみ園で、保存会(竹之越隆幸会長)により、大切に保護されている「花かつみ」の一般公開が始まります。 
        花かつみは、アヤメ科の多年草。野花菖蒲(ノハナショウブ)で、鮮やかな紫色の花を咲かせます。 
        室町年間に伯耆(ほうきー鳥取県西部)の国から草木の下芳池に移植したと伝えられています。 
        永禄3年(1560)、桶狭間の合戦の際に、徳川家康の武運長久を祈り、家康の生母於大の方が坂部城で、この花かつみを「勝つ」という言葉に心を込めて仏前に捧げたという伝説も残っています。 
        大正時代には「幻の花」と騒がれて盗掘にあい、絶滅してしまったと言われていました。 
        昭和初期、ひとりの植物愛好家が自生の1株を発見、その後地元の人々によって保護されてきました。 
        昭和62年「花かつみ保存会」が結成され、同年「花かつみ園」が設置されて一般に公開されています。 
        今年も、鮮やかに紫色に輝く「花かつみ」を鑑賞して、初夏の訪れを感じてください。 
        
      ■一般公開の期間  
         6月5日(日)〜19日(日)
        時間 午前9時〜午後4時 
        ■早朝開放(写真撮影など)  
         
        6月11日(土)、12日(日) 午前6時から |