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2026.01


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新春特別対談 町長×議長

 

町長:阿久比駅は特急も停車する便利な駅ですが、「駅の周りには何もない」という声もありますよね。だから、商業施設を誘致したり、アクセスを良くしたり、西側の市街化区域編入などの問題を解決して、駅を中心に阿久比町が発展してほしいですね。人が集まれる場所になれば、町全体ももっと元気になると思うんです。
宿泊施設なんかができれば、名古屋やセントレアへのアクセスの良さを生かせますし、観光客や出張の人にも寄ってもらえるかもしれません。阿久比町って歴史ある資源が多いので、そんな魅力を見てもらう機会にもつながると思うんですよ。「阿久比にも立ち寄ってみよう」と思ってもらえる町にしたいですね。

議長:ぜひ、実現させてください。併せて「住む場所」も考えてほしいです。働く場所が町内にあって、そのまま町に住んでもらえたら、定住人口も増えます。駅前っていうと商業のイメージが強いですけど、議会としては「住まい」まで含めたまちづくりを大事にしたいです。
住宅用地の確保は町の課題ですし、商業・住宅・公共のバランスが大切だと思っています。

町長:たしかに駅の近くに住めるって魅力的ですよね。市街化区域の問題など課題はありますけど、できることから進めて、商業地と住宅地をバランスよく整備していきたいです。

議長:町民が集まって、にぎわいを感じられる場所になってほしいですね。

町長:愛知県といえば自動車産業なので、そのような企業が来てくれたらうれしいですね。あと、食品関係も増えるといいなと思っています。ふるさと納税の返礼品にもなりますし、町の魅力にもつながります。

議長:物流関係もいいですよね。セントレアに近いし、津波のリスクも低いし、地の利があります。何でも誘致するんじゃなくて、阿久比町に合う企業を見極めることが大事だと思っています。
それと、自然の豊かさや農業も大切にしたいですね。農業・工業・商業がバランスよく支え合う町が理想だと思っています。

町長:妊娠から子育て、就学までがちゃんとつながった感じがしますよね。人口は減りつつありますけど、若い世代や子どもはまだ多いです。だから、子育ての不安をどうやって減らすかが大きな課題ですね。
安心して相談ができるこども家庭センターの役割は大きいと思っています。

議長:保健センター、すごく明るくなりましたよね。若い世代が入りやすい雰囲気になったと感じました。親が安心して話せる場所があるのはいいですよね。ボールプールが人気って聞きましたし、常設できるような仕組みも考えてほしいなと思います。

町長:あれは職員が自分たちで工夫して作ったんですよ。主体的に動いてくれたことが、本当にうれしいです。職員が元気じゃないと町も元気になりませんしね。

議長:町民にも職員にも意義のある取り組みだったと思います。今の子育て世代って情報が多すぎて、何が正しいか分からなくなりやすいですよね。だからこそ、直接悩みを聞ける場所であり続けてほしいです。

町長:自然環境に恵まれたスポーツ施設を町が持っているということは大きな強みだと思うので、引き続き有効に活用していきたいです。陸上競技場はアジア競技大会の練習場として使ってもらえるように、国際大会仕様の天然芝を整備しています。世界中の選手が来てくれることで町の名前も知ってもらえますし、「世界で活躍する選手と同じ競技場で練習した」という経験が、子どもたちにとって将来まで残る誇りや“レガシー”にもなります。
今後はトラックの整備も進め、サッカーや陸上など多くの競技に使える多目的な施設へと育てていきたいです。野球場も、かつてのようにプロチームが関わる場所にできたらと思っています。トップ選手を間近で見る体験は、子どもたちの挑戦する気持ちを大きく後押ししてくれるはずです。

議長:本当にいい場所なんですけど、課題もありますよね。散歩や軽い運動ができる“健康の場”としても、より多くの町民が利用できる環境づくりを進めてほしいと思っています。交流センターには通年利用できる温水プールもあり、スポーツだけでなく日常的な健康づくりの拠点にもなるはずです。
また、自然とふれあえる場所としての魅力も高めてほしいですね。夏にはカブトムシを捕りに来る子が多いと聞きますし、季節ごとの自然体験ができる場として整備してもらえればうれしいですね。スポーツ村が「子どもの頃から親しんだ場所」として町民の思い出に残り、世代を超えて集える憩いの空間になってほしいと思っています。

町長:「午年らしく、ぐっと前へ“駆けていく”一年に」
午年にあやかって、今年もスピード感を意識していきたいですね。阿久比町の未来に向け、ためらわず前へ踏み出す一年にしていきたいです。

議長:「午年の勢いを胸に、開かれた議会へと跳躍する」
ICTを活用して多様な意見を集め、議会改革をより一歩前に進めたいです。議会と町政がしっかり連携し、誰もが参加しやすい“ひらかれたまちづくり”へと大きく跳躍する一年にしたいですね。