広報あぐい

2012.10.15


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阿久比川柳会作品

課題「プール」「暑い」
風鈴の音すずやかに暑気払い 柚 子
プールだよ 弾む心で空を見る 風 露
オリンピック世界を暑く楽しませ 正 江
競泳リレー 四人の心金メダル 早那恵
暑中見舞届いて友の元気知る 寿美子
我が伴侶プールサイドで目の保養 螢 子
厚塗りの化粧も剥げて拭う汗 みつば
ああ夢かタンス預金の五十万 小五味
向日葵が体操してる炎天下 穂多留
はしゃぐ子のプールの中に出来る虹 砂 絵
暑かろう暑いだろうと蝉が鳴く ますみ
節電でプール通いの数増える 利 夫
暑い中も法師蝉鳴きほっとする 松 衛
生きる日々飛び越す種々の水溜り 滋 矩

苗代句会作品集

兼題「蜻蛉とんぼ」「月」
蜻蛉に追ひ越されたる試歩の道 岡戸 隆明
月を待つ野点の席の釜たぎ 溝ロスミ子
いつまでもの肩に居よ赤蜻蛉 下内のぶゆき
月さやか窓辺に寄せる母の床 安井まこと
子ら去りしグランドしづか夕蜻蛉 北中 祥子
月明の地の裏側に戦火燃ゆ 菅原ルリ子
髪塚の背山に今し月のぼる 新美 京子
月光に濡れたごとくのいらかかな 赤津 千城
夕月や明日も働く鍬洗ふ 前田 泰男
月に人降り立ちし日に吾子生まる 深谷  靖
神苑を巡りて今日の月を待つ 新美 弘子
森閑と湖面の揺れる月明り 井本 庄一
浪砕く奇岩の海や凪の月 名倉 英二
赤蜻蛉水子地蔵の肩に来て 森  禎史
饒舌なひと疎ましき月の夜 相澤あき子