広報 あぐい
2008.10.01
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あぐいぶらり旅 〜施設かいわいを行く (オアシスセンター)〜

シリーズ 阿久比を歩く 85

 



支援センターで仲間とくつろぐ高齢者


『笑う少女』の銅像


今回はオアシスセンター周辺をぶらり歩いた。

役場前の信号を渡り、殿越川に沿って階段を下りる。「親水公園」にたどり着く。公園には川の中に入って水遊びが出来る場所が設けてある。彼岸も近く、川の中に足を入れるには少し水が冷たい。アメンボたちだけが元気に水面を飛び跳ねる。

川の中に造られた石の足場を飛び越えながら川を渡り、オアシスセンターへと向かう。

オアシスセンターは昭和63年に完成。保健センターと高齢者生きがい活動施設を併設した施設だ。

センター内は土足厳禁。スリッパに履き替えロビーへと進む。口元に手を添えて、にこやかにほほ笑む少女(北村西望氏作『笑う少女』の銅像)が私たちを出迎えてくれる。

1階と2階が保健センター。健康日本21あぐい計画「めざせ!ハッピーライフあぐい21」の下、町民の健康づくりを推進するために、健康相談や健康診断などの保健サービスを行っている。

廊下には、普段保健センターで行われている活動内容などが展示されている。手作りで、心のこもった素敵な作品に仕上がっている。幼児健診の写真に写る母子の表情は自然で、とてもほほ笑ましい。

「子どもがかわいいのは、小学生に上がる前までだなあ」。「そうなんですか」と友人が興味深げに、私に聞いてくる。「君も子どもができれば分かると思うけど、母親にしかられると幼いときは僕にあまえてきたものだったけど、今なんか4年生の娘は近寄ってもこないからね。1時間も経たないうちに『お母さん、お母さん』だよ」。「近寄らない別の理由があるんじゃないですか?」

3階は「生きがい活動支援センター(デイサービス)」と「シルバー人材センター」が並ぶ。生きがい活動支援センターをのぞいてみると、おばあちゃんたちが遊びにきていた。

ボランティアの方に「お茶でも飲みながらおばあちゃんたちと話しをしたらどうですか」と勧められる。言葉にあまえて、お茶をごちそうになる。もうすぐ97歳になるという新美政子さんは「ここでみんなと話しをして、少しだけ晩酌をするのが健康の秘けつかなあ」と笑顔で話す。

帰り際にロビーで再び見た「笑う少女」と、先ほど出会ったおばあちゃんたちは同じ表情を浮かべていた。



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