

陸上競技場トラックゴール付近

野球場スコアボード裏
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阿久比スポーツ村周辺を回ることにした。
丘陵地にあるスポーツ村は、野球場、陸上競技場、トレーニング室を備え、「緑の中で、おもいっきりスポーツを楽しもう」をコンセプトにした町のスポーツ施設である。
今年の4月からはクラブハウスの2階に子育て総合支援センターもオープンして連日、子どもの笑い声が響く。
球場へ足を運ぶ。夏の全国高校野球選手権愛知大会が開かれるグラウンドでは、大会を控えた球児たちが練習に汗を流す。
職員の許可を得て、スタンドを歩く。外野スタンド一面には芝生が敷き詰められる。スコアボードを通り過ぎ、バックスクリーン裏倉庫の窓越しに、白字で「オリ」と記された緑色のプレートを発見。
かつてこの球場は中日ドラゴンズの2軍のホームグラウンドとして、プロ野球ウエスタンリーグの試合が行われていたこともある。
「一部しか見えていないプレートは『オリックス』です。イチロー選手がオリックス時代に阿久比でプレーしたらしいですよ。当時は登録選手名が『鈴木』で、『鈴木』のネームプレートも残っているみたいです」と友人は得意げに話す。「何でそんなこと知ってるの?」。「ここで勤めていた知り合いに聞いたことがあります。『新庄』もあるらしいですよ」。
縁起の良い野球場。ここで練習している球児たちも、いずれは大リーガーになるのかもしれない。
野球場から陸上競技場に場所を移す。トラックは1周400mで6コース。サッカーの試合ができるフィールドは緑の芝生が鮮やか。
2人でトラックを歩く。途中までずっとゆっくり歩いてきたが、第4コーナーを過ぎてから友人が急にスピードを上げて走り出す。私はスピードについていけない。友人はゴール付近でフィニッシュポーズを取り、後ろを振り向き、白い歯を見せる。「学生のころ陸上部でした。ついくせで」。「そうなの……」。
へんなところで負けず嫌いな私は先着されたことに悔しい気持ちになる。秋にはクラブハウス内にトレーニング室が移設される。メタボが気になる私としては、新トレーニング室に通って体を鍛え直し、「いつかはリベンジを」と思いながらスポーツ村を後にした。

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