広報 あぐい
2006.01.01
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阿久比町短歌の会

 
天球はダイヤにルビーにサファイアー綺羅きら星の下に今宵微睡まどろ 講師  岡本 育代
月の出を立ち待ち居待ち伏せ待ちと今日は何れの月のいでかや 大村寿美子
秋という魔法使いの仕業なり緑の水田黄金こがねに変えて 加藤かずみ
キー叩きタイムスリップしてる我童話書く時幼児に戻れり 木村 久世
食べ切れず赤い顔してゆらゆらと棚に揺れいるゴーヤも暑かろ 竹内 久恵
カンナ咲く敗戦祖国は暑かった記憶にかなしい終戦記念日 田中 太平
「時」とふは流るるにあらずあますなく積み重なりて八十路やそじに至る 長坂吉余子
年一度二日間だけ稲を刈りたまりし疲れに三日も休む 新美 功子
雨あがり真っ赤な色の曼珠沙華矢勝川土手燃ゆるが如く 橋立 智子
詩の心届いて欲しいと願いこめ精一杯歌う夢コンサートで 桃井 昌子
大関の候補は又も外人か大相撲見つつ溜め息をつく 山口  昇
今年こそと種播きすれど蝶の群れ我慢も限界農薬をまく 山崎 淳子


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