広報 あぐい
2005.11.01
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あぐいぶらり旅 〜川沿いを歩く〜

シリーズ 阿久比を歩く 15

 
草木川と阿久比川の合流地点  
 

今回のぶらり旅は草木川沿いを歩いた。

今日(10月10日)は朝から雨が降ったり止んだり。友人との待ち合わせを1時間遅らせ様子をうかがっていた。時間が経つにつれて雨は上がり何とか出発できそうになったので、傘を持って出かけることにした。

愛知用水路付近から水が流れ出て、川が始まっていたので、その場所からスタートした。

細い川は田んぼの間を流れ、農道の下をくぐると、竹林の間を蛇行して流れて行く。所どころで目に付く柿の木の実は色づき始め、秋の気配を感じさせる。

多賀前橋を渡ると川幅が広がり、本格的な川らしい姿に変わっていく。ほとんどの田んぼでは稲刈りが終わり、わらが積み重なった状態で残されている。川沿いの土手の彼岸花の時期はそろそろ終わりを迎え、川沿いから少し離れた場所にはコスモスの花が咲き始めている。

やがて草木川は阿久比川へと合流する。勢いよく流れる川をのぞきこんでいると、近くに住んでいると思われる高齢の男性が近づいてきて、「最近この川に手のひらくらいの大きさのハエ(川魚)が群れを成して上ってくるのを見るよ」と話しかけてきた。「毎年この時期に上ってくるんですか」と尋ねると、「久しぶりに見たよ。子どもの時に見たきりだよ。川がきれいになったのかなあ」と笑いながら答えてくれた。この日、ハエの姿を確認することはできなかったが、いい話が聞けてうれしい気持ちになれた。

雨が降り出してきた。“男心と秋の空”というが本当に秋の天候は気まぐれだ。昨日、秋晴れの下レクリエーション大会が行われたのがまるで嘘のようだ。帰ることにした。(最近、妻が怒りっぽい。好物の甘栗でも買って帰ろう。)

次回につづく。


◆拡大図はこちら◆
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多賀前橋の欄干に埋め込まれたプレート



色づく柿の実



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