2022.03.15
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□問い合わせ先 | 住民福祉課社会福祉係 | TEL (48)1111(内1121・1122) |
障がいの有無に関わらず、誰もが安心して生活できるまちを目指して、障がいのある方たちの日常生活の視点から、わたしたちにできることを考えてみましょう。
今回は、「筋ジストロフィー」という難病により、歩行などに障がいがあるため、電動車いすを使用している「小林さん」に、日ごろの生活などについてインタビューをしました。
小林さんは自身の障がいをマイナスと考えず、できることを最大限に生かしながら、積極的に社会活動に参加されています。
日々の生活や活動を通じて感じていることなど、素敵なお話を聞くことができました。
僕の趣味はボランティアです。僕は喋ることは問題なくできるので、視覚障がいのある人向けの音訳ボランティア活動やパソコンボランティア活動をしています。ボランティアをしていて「ありがとう」と言われると、とてもうれしくなります。趣味なので、自分自身も楽しいし、さらに誰かから感謝してもらえるなんて、こんなに良いことはないですよね。
以前、自分がお世話になったボランティアさんに恩返しがしたくて、何かできることはないか聞いたことがありました。そうしたら「何もない!」と即答されてしまいました。意外な回答でショックでしたが、言葉の裏に「あなたができることは、それができない人にしてあげなさい!」という意味で言われたのだと考え、色々なボランティアに参加するきっかけとなりました。
とは言っても、やはり苦手な動作やできないこともいろいろあります。ゴミ出しは近所の人に助けてもらっていますし、電動車いすに乗っているので、扉の開け閉めの動作が難しい時は、通りかかる人に声をかけて助けてもらっています。障がい者の中には人に助けてもらうことを遠慮する人もいるみたいですが、僕は逆です。色々な人に声をかけて助けてもらうことで、障がい者のことを見て、知ってもらうことができると考えているからです。これも僕の役割の一つだと考えています。
(※今回は、ご本人のお考えを踏まえ、みなさんに知ってもらうことを目的に、小林さんの名前と写真の掲載をしています。)
※阿久比町障がい者自立支援協議会権利擁護部会の取り組みとしてこの記事を掲載しています。権利擁護部会では、障がいに対する理解啓発と、差別解消に取り組んでいます。
※この広報を通じて、障がいのことで知りたいこと、知ってほしいことがありましたら、次の問い合わせ先までお知らせください。
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