2017.08.01
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ホタルは古くから物語や歌、童話に登場するなど、私たちの暮らしになじみの深い生き物で、その淡い光で多くの人の心を癒し、魅了してきました。
新美南吉の童話「木の祭り」では、木に咲いた白い花の一つ一つにホタルがとまり、ホタルの光で初夏の一夜を祭りのように過ごす様子が幻想的に表現されています。
人々に愛されてきたホタルも、人間の生活が便利になるにつれ、その光を見られる場所は減ってしまいました。豊かな自然環境に生息し、環境の変化に敏感なホタルは「環境のバロメーター」といえます。
阿久比町では昭和58年から「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究を行っています。今年もヘイケボタルの生息分布調査を多くの皆さんの協力を得て行いました。
6月上旬から下旬にかけては、ふれあいの森「ほたる観察会」や「ほたるポスター作品展(こちらのページに入選作品を紹介)」、白沢ホタルの里「ヘイケボタル観察会」、東部小学校「ホタル鑑賞会」といったホタル関連のイベントが行われました。
訪れた方々は、ホタルを通じて自然や命の大切さを考えることができたのではないでしょうか。そんなホタルの光を絶やさないためには、普段からの行動が大切です。ゴミを拾う、ポイ捨てをしない、川を汚さないなど、一つ一つは小さなことですが、続けていけばホタルや自然環境を守ることにつながります。
これからも、町全体で保護活動に取り組み、幻想的なホタルの光を後世に残せるよう努めていきましょう。
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