2017.03.01
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本町には幼稚園が1つ、公立保育園が4つ、私立保育園が4つ、小学校が4つ、そして中学校が1つあります。(平成29年2月現在)
それぞれの園・学校が魅力ある保育・教育を推進しています。今月号からはその様子をお伝えします。
東部小学校では環境学習の一環として、昭和59年(1984年)からヘイケボタルの飼育をしています。毎年、4月の終わりから5月の初めにかけて、1年生から6年生までの全児童で「幼虫が立派な成虫になるように」と願いを込めて、校内にあるホタルワールドに幼虫を放流しています。
6月中旬の夜には「ホタル鑑賞会」を行い、児童たちは放流したホタルが成虫になり、淡く光りながら飛ぶ姿を観察します。毎年行われる鑑賞会には、児童だけでなく、多くの保護者や地域の方も訪れています。
学習内容として、低学年はホタルの幼虫を観察し、体のつくりなどについて学びます。児童は幼虫の形を詳しくスケッチするなど、興味を持って学習に取り組んでいます。中学年は教室で幼虫を飼育し、命の大切さや生き物を育てる難しさなどを学びます。高学年は低学年に、ホタルの生態について説明します。低学年の児童が興味を持って聞けるように、紙芝居や劇、クイズなどで分かりやすいように工夫しています。
2学期の終わりには、4年生が3年生に対して「引き継ぎ式」を行い、3年生にホタルの飼育方法を教えます。それまで4年生が教室で大切に飼育してきたおよそ1,000匹の幼虫を、今度は引き継いだ3年生が教室で大切に育てていきます。
また、高学年の児童が所属する生き物委員会は、1年を通してホタルの飼育に携わっています。毎年6月には全校児童の前で「生き物集会」を行い、生き物委員会の活動やホタルの生態などについて発表します。
昨年の6月には、本町で開催された「ほたるサミット」に6年生児童が参加しました。学校で行っているホタルに関する取り組みを発表し、発表の最後に「ホタルを大切にする伝統を守りながら、いつか阿久比町をホタルでいっぱいにしたい」と決意を述べました。全国に阿久比のホタルについて発信するよい機会となりました。
今後も東部小学校では、ホタルを大切に育てていきたいと思います。そして、ホタルと触れ合う中で、命を慈しむことのできる児童が育ってくれることを願っています。
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