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2016.01.01


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阿久比谷虫供養

阿久比谷虫供養の歴史

虫供養は米作りや野菜作りで犠牲になった田畑の虫を供養するために念仏を行ったことが始まりとされています。融通念仏ゆうずうねんぶつの始祖良忍上人りょうにんしょうにん(1072~1132)により広められ、平安時代の終わりごろから阿久比でも行われるようになった民俗信仰行事です。

阿久比谷虫供養は現在、町内13地区が持ち回りで当番を受け持っています。当番地区では前年の虫供養の最後に引き継ぎを受けてから、1年をかけて寒干かんぼしや土用干どようぼしなど数々の行事を行い、1年の集大成ともいえる虫供養当日を迎えます。

当日は導師どうしの先導で同行衆どうぎょうしゅうによる念仏が唱和され、道場や小屋にはそれぞれ掛軸がまつられます。また、会場内に建てられた大塔婆おおとうばの下の砂山を、小さな子どもに踏ませると「かんの虫封むしふうじ」になると伝えられています。

永い歴史があり、戦乱に巻き込まれ中断もしましたが、根強くよみがえった虫供養行事は、まさしく町民の誇り得る伝統行事です。この伝統ある民俗行事をぜひ会場でご覧ください。


編集後記

町内各地で夏祭りや盆踊りが行われ、夜になると心地良い太鼓や盆踊りの音が聞かれます。先日、近所の公園を通りかかると、地区の盆踊りのために刈ったであろう草や枝がブルーシートの上で乾燥させてありました。皆さんは、可燃ごみの処理費用はごみの重さで決まるって知っていましたか。今回のように草やせん定枝などを乾燥させてから、ごみに出してもらえると、町としても処理費用が減るため大変ありがたく、その分のお金を他の分野で皆さんのために使うことができます。もちろん環境にも優しく、「町民良し」「行政良し」「環境良し」の取り組みです。知多半島の中でも可燃ごみの排出量が比較的多い阿久比町。このような取り組みがもっと広がることを期待しています。