2016.08.01
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“ほう、ほう、ほたる来い、あっちの水はにがいぞ、こっちの水は甘いぞ、ほう、ほう、ほたる来い”
この歌は、皆さんもよくご存じの「ほたるこい」というわらべ歌で、古くから人々に親しまれてきました。初夏の夕暮れ、川辺や水田で光を放ち始めるホタルと、それを捕まえようとする子どもたちの姿が思い起こされ、今でも郷愁に似た懐かしさを感じさせてくれる歌の一つです。このように、ホタルは昔から私たちの暮らしに身近で、なじみの深い生き物です。
昔から多くの人に愛され、見る者の心を癒してきたホタルも、人間の生活が便利になるにつれ、その幻想的な光を見ることができる場所は減ってしまいました。環境の変化に敏感で、豊かな自然環境に生息するホタルは「環境のバロメーター」といえます。
阿久比町では昭和58年から「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、町内に生息しているヘイケボタルの発生状況や生態などの調査研究を行っています。今年もヘイケボタルの生息分布調査を6月の下旬から小中学生をはじめ、多くの皆さんの協力を得て行いました。(調査の結果に基づく分布図を次ページに掲載)
6月上旬から7月上旬にかけての1カ月間は、ふれあいの森「ほたる観察会」、白沢ホタルの里「ヘイケボタル観察会」、東部小学校「ホタル鑑賞会」、「ほたるポスター作品展(こちらのページに最優秀作品1点と優秀作品10点を紹介)」など、ホタルに関連した多くのイベントが行われました。訪れた人々はホタルの小さく淡い光を眺め、いま一度、自然や命の大切さを考えることができたのではないでしょうか。
人々の心を癒してくれるホタルの光を絶やさないためには、普段からの行動が大切です。例えばゴミを拾う、ゴミのポイ捨てをしない、川を汚さないなどが挙げられます。小さなことですが、一人一人が続けていけばホタルを守り、自然環境を守ることにつながります。
ホタルが減少する一方で、ホタルが飛び交う情景に対する人々の思いは、年々強くなっているようです。ホタルを来年も見に行きたいという声が、今年も多く寄せられました。
これからも、町全体で保護活動に取り組み、幻想的なホタルの光を後世に残すことができるように努めていきます。
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