広報あぐい

2016.07.01


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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

~全国へ発信(209)~

平成27年度から「教育課程部」を「小中接続部」に改名し、小中の連携を図る実践を強化してきました。今回は、その実践の一部を紹介します。

育てたい力/重点指導事項一覧表に基づく授業実践とデータ保存

「小中で育てたい力」に基づいて、町内の全教職員が授業実践を進めています。各教科で工夫した授業実践を行うだけでなく授業を公開し、アドバイスを受けることでお互いの授業力を高めることに努めています。また、ワークシートや読み物などの「資料データ」と資料の使い方が書いてある「ポイントメモ」、活用している様子が分かる写真をサーバーで共有し、町内の全教職員が他の学校の実践を参考にできるようにしています。

阿久比サマースクール

8月24日から5日間、「阿久比サマースクール」を行いました。この取り組みでは、阿久比中学校に町内の中学生と小学校6年生の希望者が集まり、夏休みの宿題や苦手な教科の克服に励みます。特に、小学校6年生にとっては、およそ半年後に入学する中学校の教室を体験する良い機会となっています。学習時間も中学校に合わせ、小学校の45分ではなく50分とし、みっちり学習に取り組みます。

一人一人が自習に取り組みますが、各教室には地域の方、教員志望の学生(普段は町内小中学校に入っている学習支援ボランティア)、退職した教員、そして阿久比高校生が講師として入り、分からないところを教えてくれます。

部活動体験・見学

小学校6年生が中学校を訪れ、中学校生活を理解する機会を増やすことをねらいとして、昨年度より冬休みを利用した「部活動体験・見学」を行っています。事前に6年生に部活動ごとの活動予定日を知らせ、希望する部活の体験・見学をします。昨年度は、延べ265人の参加がありました。6年生だけでなく、活動する様子を見られたり、一緒に活動したりする中学生にも緊張感が生まれ、お互いに有意義なものとなりました。参加した小学生からは、「中学生になって部活動が楽しみです」との声が聞かれました。この体験・見学を通して中学校生活に興味をもち、中学校入学に向けて夢と希望をもってくれることを願っています。

先輩の話を聞く会

年度末、中学校3年生が町内の小学校に出向き、中学校入学を控えた6年生に中学校生活を語る「先輩の話を聞く会」を実施しています。中学生が、学習や部活動の内容を中心に学校生活を説明した後、小学生からの質問を受けます。小学生からの活発な質問に対して、中学生は自身の体験を踏まえ分かりやすく答えています。この会により、中学校進学への意欲が高まり、中学校生活がスムーズにスタートできることを願っています。


今年度も昨年度に引き続き、「小中で育てたい力」および「重点指導事項」を意識した授業に取り組んでいきます。また、「阿久比サマースクール」、「部活動体験・見学」、「先輩の話を聞く会」も継続していきます。