広報あぐい

2015.12.15


広報あぐい トップ » トピックス(6)

幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(199)〜

前回に引き続き、阿久比中学校3年生による、カナダでの海外家庭生活体験の様子をお送りします。中学生が、見て、感じた日本とカナダの違いをお楽しみください。

「日本食の普及を調べる
 〜世界に広がる日本食〜」

細野奈央さん

日本食には「おいしいしヘルシー」「色彩豊かで新鮮」というイメージが、カナダにもあるようです。私はホストファミリーに味噌汁といなり寿司を作りました。いなり寿司の皮は揚げた豆腐だと伝えると、感心していました。海外には日本食とは思えない料理を出している店も多くあると聞きます。食材の味を生かすだしの使い方や季節感を大切にする心といった日本らしい“日本食”が、もっと世界に広がっていってほしいです。


「異文化から学ぶ
 〜カナダの最新音楽情報!〜」

山本玲菜さん

私は洋楽を聴くことが好きなので、このテーマを設定しました。2週間の生活を通して、カナダには音楽が好きな人が多いと分かりました。カナダ出身のアーティストは、私が思った以上に多くいました。カナダでは、自国のアーティストだけでなく、アメリカ出身のアーティストの人気もありました。国が近いから情報が早く入りやすいのかなと思いました。今回の生活体験で広がった視野を、音楽関係以外のいろいろな場面でも生かしていきたいです。


「日本とカナダの違い
 〜自然との関わり方を比べる〜」

石田実さん

私はカナダの動物や植物の種類、人と自然との関わりは日本とどう違うのか知りたいと思いました。クマやリス、カラスなど、日本とカナダのどちらにもいる動物が意外と多かったですが、現れる場所や大きさ、性質は違いました。特にリスは、外を散歩しているとよく現われ、人が近づいても逃げませんでした。自然に恵まれているカナダは、住宅近くの原生林をそのまま残して大きな公園を造っているところもあります。カナダの人と広大な自然との穏やかな関わりは良いと感じましたが、同時に日本の人と自然の関わりの良さも再確認することができました。


「カナダの子どもの夏休み
 〜日本とカナダの過ごし方の違い〜」

新村花音さん

カナダの夏休みは、6月下旬から8月下旬までの約2カ月で、新学年は日本と違って9月から始まります。日本の夏休みには宿題がたくさん出ますが、カナダでは全く宿題が出ません。その代わりにカナダでは、2〜3週間くらいのサマーキャンプに参加する子どもが多くいます。日本と比べ、カナダの夏休みは夢のようだけれど、学習など自己責任の部分が多く、一概にどちらが良いとは言い切れません。夏休み一つ取っても、国によって考え方が全然違うことが分かりました。


「バリアフリー先進国とは?
 〜日本とカナダのバリアフリーの違い〜」

山口佳乃さん

カナダの家庭では、部屋や廊下との間に段差がなく、視力が低下しているホストファミリーのおばあちゃんも安心して生活していました。古い建物を生かしたお店でも、きちんとスロープが後付けされ、ショッピングセンターではプッシュボタンでドアの開閉ができるように工夫されていました。カナダでは、身体の不自由にかかわらず各自が自立して暮らせるようになっており、日本の「助け合い」文化とは違うカナダの「自立」文化を感じました。