広報あぐい

2015.06.01


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苗代句会

四月作品
花疲れせし一山を雨包む 岡戸 隆明
鋏手に庭をめぐりて春惜しむ 安井まこと
梵鐘ぼんしょう余韻よいんは流し春朧はるおぼろ 下内のぶゆき
春陰や妻の残せる闘病記 豊田 定男
選挙カー待たせ舵切る祭り山車 北中 祥子
のどけしや雲を見送る無人駅 新美 京子
爛漫らんまんの花の奥なる藩祖廟はんそびょう 溝ロスミ子
柿若葉旧家の土間と光る床 赤津 千城
惜春の書棚に古き「赤と黒」 前田 泰男
散って散りまた散る花のひと日かな 深谷  靖
春の海遥かに屋根で風見鶏 井本 庄一
風の紋水面に残る花筏 森  禎史
天に吹く風を束ねて糸柳 桑山 福郎

阿久比川柳会句会作品

課題 「燕」「目指す」
目指すものいつの時代も欲ばかり 龍 東
子育てにいそしむ燕美しい 洋 子
入社式 社長を目指す決意の日 小五味
燕尾服着せてあげたい我が息子 タチ子
目指すもの今はなくなり疲れたよ なごみ
小次郎の燕返しが名を残す 利 夫
きっとある 山の向うに目指す道 順 子
鯉のぼり燕と遊ぶ五月晴れ
たまご達の目指す白衣の天使道 和 子
凛と咲く燕万年青に癒される 風 露
縦横の糸で織りなす夫婦愛 好 奇
益鳥で速くていつも子煩悩 柚 子
東北の復興目指す槌の音 寿美子
燕尾服 悲喜こもごもを尾に隠し 螢 子
最強の総理目指して国枯らす ますみ
安らぎをつばめも背負う自然界 早那恵
頂点を目指す男の力瘤 穂多留
吉兆を信じ玄関お貸しする 君 江
さまざまなドラマ越え追う金婚譜 滋 矩