広報あぐい

2015.02.01


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阿久比川柳会句会作品

課題 「みかん」「とぼける」
真剣にとぼけて見せて気をそらす タチ子
わたしの手みかん色にと染める秋 早那恵
ケーキない とぼけた孫の目が泳ぐ 洋 子
みかん汁 書いてあぶってあぶり出し  薊   
政治家のとぼけは悪いマンガだね 君 江
酸っぱさと甘さ折り合うみかん色 寿美子
散歩だと言いつつ脚はパチンコ屋 好 奇
甘すぎる温室みかん値も過ぎる 柚 子
とぼけてる年ではないと友が言う 利 夫
鏡もち 密柑が上で主役顔 順 子
無印の肩でとぼける定年後 小五味
味よりも容姿で選ぶミカン狩り 穂多留
おとぼけのベテランばかり永田町 風 露
密柑箱開けりや出て来る国なま 松 衛
とぼけるな覆水盆に返らない ますみ
内緒事ないしょごとにしてはくれないみかんのかおり 螢 子
騙されたふりして敵の裏を読む 滋 矩

狂俳英比会

十二月の巻
折ソタチ そこかしこ大根干しの知多風情 竹内良太郎
橇(そり) 白銀の世界を駆ける 住ノ江雅子
橇(そり) 夢と希望を乗せて来る 園部 敬子
祖 母 日向ぼっこの顔が笑む 山内 和子
祖 母 孫を見る目に愛溢る 北村久美子
想定外 天災は人智及ばぬ 前野 定三
想定外 そんな言い訳聞きあきた 桜井 龍夫
そろそろ 霜枯れ予防準備する 竹内真一郎
そろそろ 白む山際初日待つ 稲葉 景久
空模様 気象予報士活躍す 加藤 荘吉
別れを惜しみ涙拭く 大村 浩嗣
育ち盛り 昨日と違う今日を見る 長谷川瑞一
底抜け 詰め放題が無駄になる 鈴木 和恵
相談役 一人暮らしの杖となる 竹内 邦彦
相談役 世話焼きばあさん今居ない 南 比左子