広報あぐい

2012.11.01


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阿久比町短歌の会

年毎に薄らぐ父の面影よ逝きて半世紀は永遠の歳月 岡本 育与
コンクリートの破れ目に根ずく花一輪「私はここよ」と微風にそよぐ 大村寿美子
炎暑にも負けじと咲て空仰ぐひまわりけなげに揚げ羽とまらせ 竹内 久恵
朝起きてこはばる手足ほぐしつつがんばらうねと今日が始まる 長坂吉余子
大空を車椅子を船として自在に動く夢心地良し 佐野 雄造
秋日和まだなかなかの夕まぐれ救急車の音耳にのこりし 山本きさ子
日本の固有領土はどうなるの中国、韓国の侵略許さじ 橋立 智子
蝉一匹道路に仰向け切なくてせめて日陰の根方に戻す 山崎 淳子
乳母車老を助けてゆるゆるとバイパス離れ昭和曳きゆく 加藤かずみ
わくもあれど人には言いがたきことは言い得ずひと日過ぎたり 勝  暁子
「ありがとう」インドネシア語は「トウリマカシ」笑顔になれる魔法の言葉 木村 久世
終戦が僅か半年早ければ兄らの玉砕無かりしものよ 山口  J
けなげなり千々に色かへわが子呼ぶ日暮れ問近の母猫の声 三留  享
ウーウーと夫の草刈る音響き夏の暑さはいやまさりゆく 渡邊百合子
お互いにばあちゃん見つめ語り合うあの頃の友現在の友 桃井 昌子