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2012.05.15


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於大の方も愛したといわれる “幻の花” 花かつみ

□問い合わせ先 産業観光課観光係 TEL (48)1111(内234)

一般公開期間 6月9日(土)〜24日(日) 午前9時〜午後4時

草木地区にある花かつみ園で、保存会の皆さんが大切に保護している「花かつみ」の一般公開が始まります。

“をみなえし 咲く沢(佐紀澤)に生ふる 花かつみ

かつても知らぬ こいもするかも”

万葉集には、中臣郎女なかとみのいらつめ大伴家持おおとものやかもちに贈った歌があります。後に松尾芭蕉が『奥の細道』に記したように「花かつみ」は捜し求めても見つからない幻の花といわれてきました。

阿久比町ではアヤメ科の多年草で6月上旬から中旬にかけて鮮やかな紫色の花を咲かせる野花菖蒲(ノハナショウブ)のことを「花かつみ」と呼んでいます。

室町時代に伯耆ほうきの国(今の鳥取県)から草木の下芳池に移植されたと伝えられ、桶狭間の合戦の際には、徳川家康の生母於大の方が家康の武運長久を願い、坂部城で「花かつみ」の「勝つ」という名前に思いを込め、仏前に捧げたという伝説も残っています。

大正時代には、絶滅してしまったともいわれましたが、昭和になって草木の俳人竹内丁子が自生の一株を発見し、地元の人々によって密かに保護されてきました。

昭和62年には、「花かつみ保存会」が結成され、同年「花かつみ園」が開園して以来、保存会の皆さんの努力で、“幻の花”は美しい花を咲かせ、毎年人々を魅了しています。

期間中、短歌・俳句・狂俳などの作品を募集します。園内のボックスに投函してください。

□和太鼓かつみの演奏披露(雨天中止)
6月17日(日) 午前11時〜、午後2時〜(2回)
□野だて(阿久比町商工会女性部)
6月17日(日)
□早朝公開(写真撮影など)
6月16日(土)、17日(日) 午前6時〜
□問い合わせ先
産業観光課観光係 TEL (48)1111(内234)