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2011.05.15


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幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(89)〜

□問い合わせ先 学校教育課 TEL (48)1111(内202)

コミュニケーション能力を育むために

一貫教育プロジェクトでは、円滑な人間関係を営むために、子どもたちのコミュニケーション能力(話したり聞いたりする力)の育成も大切であると考えています。そのため、国語の授業を中心に、身に付けさせたい内容を重点指導事項として学年ごとに指導しています。

国語科コミュニケーション能力(「話す」「聞く」)重点指導事項一覧表(一部抜粋)

コミュニケーション能力の基本として、場に応じた声の大きさ(声のものさし)と、話し方(話型)をすべての授業で意識させています。学年や小学校・中学校により若干の違いはありますが、「声のものさし」や「話型」を示す掲示物を作成し、教室に掲げています。

「声のものさし」

近年、電車の中で大声で話をする子、相手に聞こえない声で話して伝えたつもりでいる子がいます。相手を意識して、しっかりと自分の思いを伝えるためには、伝えたい相手との距離や人数を考え、適切な声の大きさで話すことが大切です。

「クラスのみんなに聞こえるように、3の声で発表しようね。」

「グループごとの話し合いだから、他のグループに迷惑をかけないように、2の声で話そう。」

などと、子どもたちに分かりやすく、簡潔に指導するための工夫が、この「声のものさし」です。


「話型」

子どもたちの発言や会話を聞いていると、単語だけで話している場面がよくあります。

「先生、トイレ。」

「先生はトイレではありません。」

皆さんは、この会話をどう思いますか?「先生、トイレに行かせてください。」が正しい話し方です。

授業の中でも正しい話し方があります。これは、決して型にはめようというものではありません。基本がしっかり身に付いて、はじめて応用ができると考えています。また、小学校低学年と高学年では、基本の内容も変わってきます。一度各学年の教室をのぞき、比べてみてください。

この「声のものさし」と「話型」は、家庭でも気をつけていただくと効果はさらに上がると思います。子どもが話すときの声の大きさや話し方を少し意識して聞いていただき、根気強く声がけをしてみてください。そのときのコツは、決して感情的に叱らない、少しできたら褒めるの2つです。


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