広報 あぐい
2009.03.01
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

幼・保・小・中 一貫教育プロジェクト

〜全国へ発信(36)〜

 

家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き

生活習慣・学習習慣・食育研究部会で作成した「家庭、園・学校がともに育ち合うための手引き」の中から、中学校子育てQ&Aの一部を紹介します。家庭教育の参考にしてください。

子育てQ&A

中学校と小学校の学習の違いは何ですか。

ポイントが2つあります。

(1) 学習の目当てを自分で決め、自ら進んで学習できるようにする。

中学校では、自分から進んで学習する態度を身に付けさせたいと考えています。保護者や教師が、そばに着いて永久に学習を指導することはできません。

中学を卒業すれば義務教育ではなくなり、高校では自ら進んで学習しないと単位が取れません。社会に出て自分に必要な能力や技能を身に付けようとするときには、自分で目標を決めて、計画を立てて行うことが学習を進めていくコツになります。

(2) 自分で学力を分析し、不十分な点は自分で補う。

学校では授業ごとに「これだけは」というねらいを生徒に示し、それができるようになっているか、身に付いているかどうかを評価します。もし、身に付いていなければ、その子どもに対してさらに指導や学習をくり返し追加し、身に付けさせることができるようなシステムをつくっています。評価も自分の足りない学習は何か、得意な学習は何かがはっきり自分で分かるようにしています。そのために自分の力を正しくつかみ、足りないところを自分で補っていく必要があります。

なぜ「読む」という基本的な学力を大切にしているのですか。

独りで学習する第一歩は、読むことです。独りで学習するときの理解の中心は読むことです。テレビなどの活用もありますが、いつでもどこでも、自分の力に合った学習を進めるためにも本を読むことが適しています。

身近なことでは、問題を解いたり、プリントでテストをしたりしますが、その問題の意味が読みとれない生徒が、かなりいるのが現実です。

文意が分からないと判断すると友達のプリントをのぞき込んで写したり、すぐに答えを見たりして、じっくり問題を考えることができません。そばについて問題の意味を教えると「そういうことか」といって問題を考えるのです。

黒板の字を写すときも「漢字ばっかりだ」と言って途中から書くのをやめる生徒もいます。

読むことが、すべての学習の基本になっています。

□問い合わせ先
学校教育課 TEL (48)1111(内202)


<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>