広報 あぐい
2005.05.01
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2005年 ほたる(1)

町ホタル専門員 竹内 勝彦

ホタル養殖場より「上陸を待つ幼虫たち」

昨年7月ころふ化した幼虫も、5月には大半が5齢(終齢)幼虫に成長し、上陸を待っている状態です。
4月下旬には、幼虫の光を見る観察会(21日・22日)を行いましたが、例年以上に多くの幼虫が光を放ち、参観者には喜んでもらえました。
現在幼虫は、約3,000匹以上いますが、ここまで生育するためには、餌(タニシの切身)やりと水替えが大変でした。特に、ふ化した7月から、3〜4齢の幼虫に成長する10月ころまでは、ほぼ毎日の餌やり(タニシ30個ぐらい)と水換えが必要です。中でも、餌にするタニシの確保が困難で、多くの田や小川を探しても採取できないこともあります。(情報をお寄せください。)
11月までに、4〜5齢に成長した幼虫は、冬越しでき、春を元気に迎えることができるようです。
幼虫は、5月中旬に場内の人工川へ放流します。川に入った幼虫は、湿っぽい夜、背中に2つの光をつけて岸を上り、適当な場所を探します。そこで幼虫は、周りを土で囲み、「土まゆ」を作ります。その後、白っぽい「さなぎ」に変身し、6月中旬羽化して成虫(ホタル)になります。(つづく)

幼虫の放流を待つ人工川


 

500匹以上いる幼虫飼育箱

 


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