2020.09.01
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□問い合わせ先 | 保健センター(オアシスセンター内) | TEL (48)1111(内1520・1521) |
平成30年、日本では、2万840人が自殺で亡くなっています。(厚生労働省・警察庁「平成30年中における自殺の状況」)自殺者数は平成22年以降減り続けていますが、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は、主要先進7カ国の中で最も高くなっています。
自殺に至るには、経済苦、過労、健康問題など何らかの問題が起き、心理的に追い込まれるという場合が多く、早い段階で社会や周囲の人の支えがあれば、自殺に至らずに済む場合があります。
周囲が見守る上でのキーワードは、「気づき」「聴く」「つなぎ」「見守り」です。
SOSサインをあまり表に出さない方もいるので、気付きにくい場合もありますが、「いつもと様子が違う」場合は、悩んでいたり、疲れていたりするのかもしれません。まずは、声を掛けてみてください。
・表情が暗くなった、笑顔が見られなくなった
・口数が減って元気がない
・よく眠れていないようだ
・食欲がなくなったり、体重が減ってきているように見える
・周囲との交流を避けるようになった
・遅刻や欠勤が増えてきた
・これまで関心を示していたことに興味を失ったように見える
・イライラしたり、感情が不安定になった
人は、話を聴いてもらうことで気持ちが楽になることがあります。無理に助言しようとする必要はありません。まずは、親身になって話を聴いてください。
気分の落ち込みが大きいときなどは、メンタルクリニックや精神科といった専門医や専門機関への相談を勧めることも必要です。
悩みを抱えた方がすぐ元気になるわけではありません。今までどおり自然な雰囲気で声を掛けたり、家庭や職場で身体や心の負担が軽くなるよう配慮したりして、温かく見守ってください。
「気づき」「聴く」「つなぎ」「見守り」の4つを実践する方のことを「ゲートキーパー」と言います。特別なことをするわけではなく、普段この4つを意識して「ゲートキーパー活動」をすることが、あなたの周りにいる方にとっての救いになります。
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