4月16日に新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」が全国に拡大され、愛知県においては「特定警戒都道府県」にも指定されたことにより、町民の皆さまは、誰も経験したことのない事態に大きな不安を感じていらっしゃることと思います。

本町において、新型コロナウイルスに感染された町内在住の方が4月18日に確認されました。感染されウイルスと闘ってみえる方の一日も早い回復をお祈り申し上げます。全国でも、罹患され闘病生活を送られている方々や亡くなられている方々が日々増え続けています。心よりお見舞いとご冥福をお祈り申し上げます。また、全国各地の医療現場で昼夜を問わず頑張ってみえる医療従事者の皆さまや、クラスター対策に携わる保健所や専門家の皆さまの、身をていしてのご尽力に、心より敬意と感謝を申し上げるとともにエールを送ります。そして、町民の皆さまには、警戒心を緩めることなく、新型コロナウイルスに対する意識の高さを今まで以上に維持していただき、適切な対応をお願いいたします。私たち役場職員も経験のない緊急事態に対処するため全力を尽くしております。

安倍首相は、緊急事態を5月6日までに終えるためには、不要不急の外出を控え、帰省や旅行など都道府県をまたいで人が移動することを避け、最低7割、極力8割の接触削減を何としても実現しなければいけないとしています。

私が今回の事態で思うことは

〇新型コロナウイルスの正体が解明されていないこと
〇ワクチンや特効薬が今の時点ではないこと
〇長い戦いが予想されること
〇感染力が強く、他人事ではないこと
〇しかし、接触を抑えれば必ず収束に向かうこと

そこで皆さまへのお願いで重要なことは

〇外出を控え、人と人との接触を避けること
〇こまめな手洗い・マスクの着用を徹底すること
〇最悪の事態を想定し、最大の自己防御をすること

本町も感染者が出たことにより重大な局面に立っています。状況は一段階上がり、いよいよ他人事ではなくなりました。医療崩壊を起こさせないためにも時間を稼がねばなりません。一人ひとりの行動が、自分や家族、友人、知人など周りの多くの人、社会を守ることにつながります。自らを守ることが他を守ることとなり、他を守ることが自分を守ることとなります。

町民の皆さまには、町内施設の休館、イベントなどの延期・中止、学校の休業、保育園などの利用自粛、また、役場内での感染対策として業務が継続できるよう課の人員を2分割した分散業務や時差出勤などを実施していますので、平常より行政サービスにご不便をおかけしますがご理解ください。

学校につきましては、長期休業となり、ご心配をおかけしていますが、先生方と教育カリキュラム編成を検討しております。保護者の方には、子どもと家庭で過ごす時間が長くなっている今こそ、人間愛の大切さを育む機会と前向きにとらえ、家庭での時間を大切にしていただきたく思います。

経済の再生はあっても、命の再生はあり得ません。今回の危機を脱するには町民の民度の高さが要求されます。町民一緒になって緊急事態を乗り越えていけるよう、より一層のご協力をお願いいたします。また、医療従事者や感染者、その周辺の方々、職場、学校などに対する差別や偏見は、なさらぬよう切に願います。

※注意
一人一律10万円を給付する特別定額給付金（仮称）に関連する詐欺が発生していますので十分にご注意ください。

令和2年4月20日　阿久比町新型コロナウイルス感染症対策本部本部長
阿久比町長　竹内啓二