第182号 令和元年8月1日発行

一般質問 町政を問う > 山本 恭久 議員

山本 恭久 議員(黎生の会)

山本 恭久 議員

民生・児童委員の実態と課題

福祉課題は多様化・複雑化

 民生・児童委員の主な活動は、高齢者や障がいのある方の安否確認や見守り、医療や介護の悩み、妊娠や子育ての不安、経済的困窮による生活上の心配ごとなど、様々な相談・助言のほか、関係機関とのつなぎ役も担っている。
 近年、こういった福祉活動に求められるニーズは、多様化・複雑化しており、必然的に求められる役割や内容も増加している。
 総合的に福祉活動が展開しやすい「環境づくり」「まちづくり」を目指す施策を的確に判断し、サポートすることが重要である。
 民生・児童委員の活動実態の把握と評価。
 【町長】昨年度、44人の民生・児童委員さんで、1,687件の相談支援をした。  常に住民の立場で、社会奉仕の精神をもって、地域の困っている方々に寄り添って頂いていることに感謝している。
 関係機関との連携状況。
 【町長】保健センター、包括支援センター、社会福祉協議会、警察、児童相談所、障がい者相談支援センターなどと連携している。
 委員を対象とした研修の実施状況。
 【町長】愛知県や愛知県社会福祉協議会主催の各種研修会などに参加している。
 委員報償費や活動費用弁償費の適正化。
①近隣市町の状況との比較と妥当性。
②見直し(引き上げ)に対する見解。
 【町長】
①5市5町で比較すると上から5番目。妥当と考える。
②相談内容の複雑化や、対象者の高齢化などにより、質・量ともに負担が大きくなっていることから、今後検討していきたい。
 民生・児童委員を取り巻く課題と解決策。
 【町長】少子高齢化の進展や、人間関係の希薄化、経済・雇用状況など、社会構造の変化により、住民の生活課題や福祉課題は深刻化し、増えている。
 解決策としては、警戒心や不安を取り除きながら、距離感を縮め、常に顔の見える支援者として、地域住民に寄り添って頂くことが大切だと考える。
 主任児童委員の役割。
 【町長】子どもを取り巻く問題に対し、子どもや子育てをする親へのサポートをしている。
 将来的に描く民生・児童委員(像)。
 【町長】課題を抱えた人々を支え、住民が住み慣れた場所で、その人らしく生活するため、相談に応じ、助言や援助を行うことである。

小・中学校の熱中症対策

ガイドラインに沿った対応

 昨年の夏に熱中症とみられる症状を発症した児童・生徒数と、その原因や対策。
 【教育部長】学校管理下の活動中に、熱中症とみられる、または疑われる症状があったのは、小学校で19人。
 原因としては、体育の活動中が12人で一番多い。
 中学校では18人で、体育時に7人。部活動時に8人。その他3人である。
 熱中症対策への基本的な考え方と、具体的な取り組み内容。
 【教育部長】暑さがひどく、湿度の高い時には、活動を控えることが最善であると考え、体育時には、常に水筒を持参すること。
 気温35度以上、暑さ指数31度以上の時は、屋外での活動は行わないなどの対応をとっている。
 予防方法や応急措置の対応など、教職員への周知方法。
 【教育部長】予防リーフレットや、事故発生時の対応マニュアルなどの活用と、救急法講習会により応急措置方法について理解を深めている。
 特別教室、体育館への対策。
 【教育部長】特別教室については、今年度、英比小学校と南部小学校の特別教室に空調設置工事を行う。
 今後も継続して、各学校への設置を行っていく。
 体育館は、構造的に密閉性が悪く、大型の設備が必要となることから、多額の設置費用や、ランニングコストが掛かるため、難しい。

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