阿久比町 阿久比町
あぐいらしい風景と暮らしづくり
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南部エリアのあぐいらしさ

童話「ごんぎつね」の風景がある場所

南部エリアは日常の中に童話や歴史の世界がふいに現れる不思議な場所だ。新美南吉「ごんぎつね」の舞台ともされる「権現山」をはじめ、「狐谷」や「鰻谷」といった地名の場所も残り、愛されている。「たまに野生の狐を見かけますよ。遭遇しやすい夜や明け方の時間帯を狐チャンスって呼んでます」と小島さん。また「前田川では以前、鰻が獲れたんです」とも。その土手沿いにも田んぼがあり、吹き抜ける風が稲を揺らしている。「夕陽も綺麗でお気に入りの散歩道です」と吉崎さん。
町民の散歩コースとしても人気の前田川の土手。
昔はたくさんのホタルも見られたとか。
歴史ある酒蔵の黒い瓦屋根が、
目線の高さにある風景も、
南部らしい独特のもの。
東光寺の急な石階段から、
手前に屋根並み、
奥に団地と丘が見える風景。

今の便利さと昔からのコミュニティ

丘陵地の住宅地に入ると、ウネウネとした細い坂道に沿って酒蔵や知多木綿の工場、住宅が密集。古い家の茶色い「塩焼き瓦」の屋根が、目線の高さにくるのも独特だ。このエリアは商業施設や病院、公園が近く利便性がいい。また、子どもは地域全体で見守るという意識が高いそうで「自然と地域になじむので、安心して子育てできる」と言う声も。

朝の散歩で鎮守の森へ

箭比神社の参道に入ると、急に空気が切り替わった。住宅地に隣接しているとは思えない静けさに、「キツツキの音が聞こえてきて、ありえないくらい素敵」と植田さん。高く垂直に伸びた木々の深緑と赤い鳥居の対比、苔むした石段が印象的だ。原生林のような風格だが人の手で作られた鎮守の森で、安らぐと同時に背筋が伸びて清々しい。
今もキツネの住む山、土手に咲く彼岸花など童話「ごんぎつね」の世界と、現代の暮らしが
混在するエリア。ウネウネと入り組む細い坂道にいざなわれ、迷い込みたくなる。
権現山から眺める
景色は最高
小島佳乃さん・20代
植出身・在住。介護施設に看護師として勤める傍ら、18歳から入団した地元消防団に現在も在籍。
夕陽が水田に映る
景色がお気に入り
吉崎しのぶさん・40代
矢高出身、刈谷市在住。ココカラ日和として阿久比米の米粉マフィンなどを制作。地元マルシェにも多数出店。
ノコギリ屋根の
建物は残したい!
植田千代美さん・50代
長崎出身、植在住。知多市観光協会に勤める。地元のマルシェや、子ども食堂などさまざまな活動も行う。
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